「自分ごと」として取り組んでこそ
2024年の夏のスポーツはパリ五輪、夏の高校野球、プロ野球など注目のスポーツが多く、感動的な場面が多かったこともあってSNSをはじめ話題が盛りだくさんです。
スポーツはもちろん勝負の世界なので、勝ち負けにこだわった真剣な選手同士の戦いとなるがゆえに名シーンも多く生まれます。
その選手たちが戦う場面に至るまでには本人の努力や練習はもちろんのこと、指導者の戦略がきちんとしているかどうかで大きく変わることと思います。
そういう意味では、スポーツと企業経営にも共通点があると考えます。
□ スポーツは勝ち負けが大事だが...
特にチーム競技においては、まず優勝することなど目標を定めてそこに向けてチーム編成などを考え、選手たちにどのようなトレーニングを課すのか...もちろん、チーム全体の目標と選手たちの目標は同じであることが大前提です。
そして試合においてはリーダー(監督)が選手の特性を考えてどのような采配を振るうのか...
たとえ負けたとしても、選手自身や周囲が課題に気付くことで次の勝利に向けて励んでいきます。
スポーツは必ず勝ち負けがつくので、とにかく勝利に向けてチーム全体で勝利に向かって練習や努力を積み重ねていきます。
□ 企業経営は勝ち負けではない
企業の目標は点数を競う勝ち負けではなく、発展や進化が目標となるはずです。
リーダー(経営者)が未来へのビジョンを考え、部署を設定して体制を整えて、そのスタッフにどのようなミッションを与えるのか、考えさせるのか...
スタッフは年齢や性別、資格や得意・不得意があるため、それらを見据えた上で体制を整える必要があります。
特に体力が重要な要素とは限らないため、スポーツ選手と違って寿命は長いです。
共通点
・リーダーがちゃんと目標を定めて意図をメンバーに伝えて認識させる必要がある
・メンバーの特性をきちんと把握して体制を作らなくてはいけない
・メンバーの育成を考えて教育・指導を行わなくてはならない
・メンバーの力が充分に発揮できるような環境も考えなくてはいけない
・敗北や失敗を経験することで次の成功に向けて励まなくてはいけない
・とにかく強いチームを目指さなくてはいけない
企業経営はスポーツのように試合単位ではなく、経営者は未来を考え続けなければならないので一概にスポーツと同じではありませんが、特に人材育成や信念を考えて強いチームを作るという点ではスポーツの世界が参考になることもあると考えます。