子育てエコホーム支援事業-リフォーム

植松文也

植松文也

テーマ:住宅関連補助金・支援策

子育てエコホーム支援事業-リフォーム

ポイントでの還元ではありません。現金での補助です。
支援事業を知らなかったり、あえて説明をしない事業者もあるようです。
他人任せにせず、事業の概要を確認して下さい。

分かりにくい事業の要点を、ポイントを絞ってご説明します。
重要な要件は、下記の通りです。


1.対象となるリフォーム

①住宅の開口部断熱改修、外壁屋根床断熱改修、エコ設備設置のいずれか→必須

②住宅の子育て対応改修、バリアフリー改修、空気清浄機能・換気機能付きエアコン設置工事等→追加(①の工事を行った場合に限る)


2.補助額:上限20万円~60万円/戸

①基準
・子育て世帯・若者夫婦世帯:上限30万円/戸
・その他の世帯:上限20万円/戸

②既存住宅購入に伴う対象リフォーム
・子育て世帯・若者夫婦世帯:上限60万円/戸

③長期優良リフォーム
・子育て世帯・若者夫婦世帯:上限45万円/戸
・その他の世帯:上限30万円/戸


3.対象の期間

①着工
令和5年11月2日以降に対象工事に着手したもの。契約日は要件ではありません。

②完成
令和6年12月31日までに完成し、かつ申請を完了すること。ただし予算に達した時点で早期締切があります。

③予約
令和6年11月30日までなら、補助金の一時的確保が可能です。


4.申請の流れ

①申請者
事業者登録を受けた施工業者が申請者となります。工事発注者ではありません。
施工業者と施主は、工事請負契約とは別に、本事業の共同事業契約を結ぶ必要があります。

②分離発注
代表申請者がとりまとめて申請します。個別申請ではありません。

③事業者登録
令和6年1月中旬より受付開始。対象工事の契約・着工後でも登録が可能。
施工業者は法人・個人の別、並びに建設業許可登録の有無は問いません。

④申請時期
令和6年3月下旬より受付開始。ネット申請のみとなります。


子育てエコホーム支援事業の概要


続けて、本事業での注意ポイントは下記の通りです。
リフォームを計画している方は、参考にして下さい。


1.対象とならない省エネ改修

①補助額の合計が5万円未満の場合は申請出来ません。

②DIYなどの、工事請負契約を伴わないリフォーム工事は対象外です。


2.補助額と世帯属性

①子育て世帯とは、申請時点において、子を有する世帯とする。
子とは令和5年4月1日時点で18歳未満(すなわち、平成17(2005)年4月2日以降出生)とする。
ただし、令和6年3月末までに工事着手する場合は、令和4年4月1日時点で18歳未満(すなわち、平成16(2004)年4月2日以降出生)の子とする。

②若者夫婦世帯とは、申請時点において夫婦である世帯とする。
若者夫婦とは令和5年4月1日時点でいずれかが39歳以下(すなわち、昭和58(1983)年4月2日以降出生)とする。
ただし、令和6年3月末までに工事着手する場合は、令和4年4月1日時点でいずれかが39歳以下(すなわち、昭和57(1982)年4月2日以降出生)の世帯とする。

③その他の世帯とは、①子育て世帯と②若者夫婦世帯以外である。


3.補助額と追加加算

①追加加算はあくまでも、補助金の合計上限枠の上乗せです。
例えば、補助金合計が50万円あれば、中古住宅加算で上限が30万円から50万円になります。

②中古住宅購入加算の対象になるのは、11月2日以降の100万円以上の売買契約で、購入から3ヶ月以内に着手するものです。


4.対象の期間

①2023年の「こども未来」では、9月で予算の上限となり、受付が締め切られました。

②予約後、3ヶ月以内か12月31日までに完了審査の提出が必要です。


5.申請と審査

①納品書
認定番号・品番の他、納品日・納品者・納品先などの記載が必要です。
納品先は施工業者です。つまり、施主支給は対象外となります。

②工事写真
工事着工前後(同一ヶ所)か施工中など、工事ごとに指定があります。
AIを使用した審査が行われているのか?厳しい指摘があります。

③ネット申請
写真のデータ縮小や書類のデジタル化の手間に加え、年を追う毎に審査項目が増大しています。
加えて、分離発注のとりまとめなど、申請業務は無料サービスの域を超えています。

④審査
概ね2~3ヶ月を要します。不備の指摘、修正も全てネットのみとなります。

⑤補助金
申請者に振り込まれます。審査結果と補助額は、工事発注者にも案内があります。
共同事業契約で、工事金での相殺か補助金振込後の現金精算かを、事前に選択する必要があります。


先進的リノベも加えると、最大260万円以上の補助金が可能です。
高額の補助金を誘い文句にする業者も多いこと思います。
慎重な選定を心掛けて下さい。

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Mybestpro Members

植松文也
専門家

植松文也(一級建築士)

ハウジング植松

建築は、プランニングで成否が分かれます。設計だけ、施工だけでなく、両方のバランスが重要です。法学部出身で一級建築士と1級建築施工管理技士を取得。設計・施工そして行政手続きまで、お任せ下さい。

植松文也プロは長崎文化放送が厳正なる審査をした登録専門家です

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