第115回「春のお彼岸」
こんにちは、西部霊苑です。
お墓参りや季節のことなど、何かのお役にたてる情報を発信していければと思います。
今回は生前墓についてお話していきたいと思います。
【生前墓とは】
生前墓とは、生前に新しくお墓を建てることです。一見生きているうちからお墓の準備と聞くと縁起でもないのでは、と思いがちですが、生前にお墓を建てることは「寿陵」ともいい、縁起がいいこととされています。
元は中国での考えで、長寿や家族の繁栄になるとされているようです。
【生前墓のメリット】
生前にお墓を建てることにはいくつもメリットがあります。
・デザインを選ぶことが出来る。
自分達が入ることになるお墓のデザインを家族そろって決めることが出来ます。
お墓は長く家族で引き継いでいくものになります。
時間をかけてしっかりと選ぶことで、納得感が得られ、家族でお墓を選んだ思い出も大切なものになるかと思います。
・残された家族への負担を減らすことが出来る
家族が亡くなった後は、葬儀や様々な手続きで忙しく、気持ちも落ち込んでしまいがちです。
そのなかでお墓のことも考えないといけないとなると、残されたご家族の負担になってしまいます。
実際は家族が亡くなったのちにお墓に納骨する時期はとくに決まってはいませんが、
一連のなかで、納骨まで終わらないと区切りにならず気が落ち着かないと思われる方もいらっしゃいます。
そのため、家族で長く受け継いでいくお墓も落ち込んだ気持ちのまま選ぶことになってしまいます。
こうした負担を、遺された家族に負わせない、というメリットもあります。
・墓地選びにも最適
墓地は住宅などと違い、新しく選び直すということが難しいです。
通いにくい距離や場所などを選んでしまうと、お墓参りの度に訪れるのが大変になってしまうので、アクセスのいい場所を選びたいものです。
余裕のある時に落ち着いて選べるに越したことはありません。
・相続税などの対策として
お墓や仏壇などは課税対象になりません。金額的にも大きなものなので、しっかりと考えてみてもよいかと思います。
いかがでしたか。
お墓の建立やお墓参りも一つの大切な家族の絆となるものです。心の支えとなるお墓についてゆっくりと考えてみてはいかがでしょうか。
それでは次回コラムもよろしくお願いします。