1)メッキ鋼板・・・ブリキ板
アルミメッキ鋼板
これは、読んで字のごとくアルミをメッキした鋼板です。
アルミメッキ鋼板は、溶融アルミニウムめっき鋼板のことで、鋼板のもつ耐食性や耐熱性を向上させるために、表層にアルミニウムのメッキを溶融法によって施したメッキ鋼板の一つとなります。
鋼板のもつ耐熱温度を上げることを考えてつくられた商品です。
この耐熱性がアルミメッキ鋼板の最大の特徴です。
さらに、耐熱性のほかにも耐食性、熱反射性、耐薬品性、色合い(意匠性)などが強みとして挙げられます。
基本的に、メッキ鋼板の耐熱性というのは「メッキ層」そのものの耐熱温度のことです。
母材の鋼板が溶ける前に、通常はメッキが溶けてしまうと意味がなくなります。
あるいは、メッキ層が無事であっても、変色してしまうと用途としては使えないこともあります。
アルミメッキ鋼板の耐熱温度をみると、アルミそのものの融点は650℃前後ですが、
表面つまり最上層は、酸化アルミニウム(Al2O3)はセラミックス膜となっています。
これは、耐熱性・耐食性に優れています。
またアルミ金属層の下にも、Al-Feの合金層が出来ます。
これも、耐熱温度には優れていますので、鋼板に達して影響を及ぼすまでにかなりの効果を発揮します。
製法としては、アルミと電気メッキの相性が悪いので、鋼板そのものを溶かしたアルミの中に漬ける「溶融メッキ法」(Hot dip)によってアルミメッキをつけます。
このメッキ層の最上層は空気と反応して酸化アルミニウムの薄膜となります。
その下にアルミニウム金属層、続いて鉄-アルミ合金層、母材である鋼板となります。
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