3)メッキ鋼板・・・アルミメッキ鋼板
トタン板:亜鉛メッキ鋼板
これもまた、名称としては、非常にポピュラーです。
ブリキ板は、錫(すず)をめっきした鋼板ですが、トタン板は、亜鉛メッキをした鋼板のことです。
主に建築資材として使われています。亜鉛鉄板、亜鉛引鋼板などと呼ばれています。
ただ、亜鉛板とは、呼ばないようにお願いいたします。純粋な亜鉛でできた平板がありますので・・・
語源はポルトガル語の「Tutanaga」つまり「亜鉛(あえん)」 からきています。
また、バケツ、じょうろ、ちりとり等の日用品の材料にも用いられていました。
最近では別の鍍金鋼板(ガルバリウム鋼板)に 取って代わられているみたいです。
亜鉛の表面には酸化被膜が形成されるため、保護被膜作用で水に強いのです。
というのは、亜鉛が優先して腐食されることで鉄の腐食を防ぐ効果(犠牲防食)があるからです。
傷やピンホールができた場合でも、亜鉛は鉄より腐食しやすいので、鉄よりさきに溶け出し鉄を腐食から守る事になります。
一方、鉄より先に亜鉛が溶け出してしまうため、食用品を入れるなどの用途には向きません。 そのため缶詰などには、より耐食性の高いスズをめっき材料とするブリキ板が使用されています。
つまり、食品用は、ブリキ板
建築用は、トタン板 という 大きな区分です。
めっき方法
めっき方法としては、
1)溶融亜鉛めっき
鉄を高温で溶けた亜鉛の中につけて付着させます。熱漬法ともいいます。
めっき厚は一般的に厚くなり、防錆力は大きい事が特徴です。
ドブづけという方法では、亜鉛がかなり厚くめっきされます。
塗装を施すこともありますが、素地のままで使われることも多いようです。
薄い鉄板をドブ付けすると歪むので、鋼材や鋼板に一定の厚みが必要です。
当初は、銀色ですが時間の経過と共に灰色に近くなっていきます。
2)電気亜鉛めっき
めっき槽に鉄をつけて、電気を介して亜鉛をめっきする方法のことです。
溶融亜鉛めっきと比べるとめっき厚は薄いのですが、均一にめっきできます。
塗料の付着がよいので、塗装する場合に良く使われます。
次のコラムへ続く