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岩永和之

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岩永和之(いわながかずゆき) / 販売職

株式会社 岩永金物店

コラム

住宅・マンション用語【各種住宅】

2015年7月8日

テーマ:建築・建設用語集

コラムカテゴリ:くらし

コラムキーワード: 太陽光発電 おすすめ

ロングライフ住宅

ロングライフ住宅とは、耐久性があり、長寿命な住宅のことです。

特にはっきりとした定義はありませんが、建物の耐久性があって、常に快適に暮らせる家で、メンテナンスなどの体制が整っていることなどの条件が備わっている家のことです。
第一の条件としては、長く暮らせる住宅としての耐久性、耐火性、耐震性などの基本的な性能を長期間備えた住宅であることがあげられます。そのためには、構造躯体だけでなく、適切なメンテナンスや交換により、外装や設備機器などが長持ちすることが大切です。そのうえで、長期にわたって新築当初の快適性が持続することが必要です。
というのは、構造躯体が頑丈で長持ちする家であっても、寒いのを我慢するとか、遮音性がないことに耐えながら暮らすのでは、本当の意味でのロングライフ住宅とはいえないからです。さらに、これらの性能を維持するためのサービスが続くことが必要となります。定期的なメンテナンスをしてくれたり、状況に応じてのリフォームに迅速に対応してくれる体制が整っている。
以上のような条件を満たしている家こそが、ロングライフ住宅です。

環境共生住宅

環境共生住宅とは、人と住まいを取り巻く環境をより良いものにしていくという設計思想や、こういった考え方に基づいた建築された住宅のことです。

「地球にやさしい」「まわりの環境と親しむ」「健康で快適であること」という3つの考え方に基づいた住まいづくりで、特にに決まった形はありません。具体的なポイントとしては、太陽エネルギーのほか、風力や雨水を利用したり、省エネルギー設備やリサイクル資材・建材を採用したり、廃棄物を削減することなどがあげられます。また、財団法人の住宅・建築省エネルギー機構では、「環境共生住宅認定制度」を設けています。これは、一定の基準をクリアした住宅を認定する制度で、認定を受けると認定マークが発行されます。基準とは、環境共生住宅としての最低限の基準とした必須要件を満たすことに加え、「省エネルギー型」「資源の高度有効活用型」「地域適合・環境親和型」「健康快適・安全安心型」の4分野において、環境共生住宅のレベルを高める工夫や設計技術などの提案がされていることです。この認定が受けられる住宅の対象は、一戸建てに限らず、集合住宅や貸家住宅も含まれています。そのほか、広義では、自然・天然素材を使用したり、体にやさしい冷暖房機器を使ったり、伝統的な建具や道具などを使った家などを含めて、環境共生住宅と呼ぶこともあります。

建売住宅

建売住宅とは、販売業者が住宅を建て、土地と建物をまとめて販売する住宅のことです。分譲住宅ともいいます。

間取りや設備仕様について、あらかじめ販売業者サイドで決定した住宅の内容で、建築されます。希望を聞いてから建築する注文住宅とは、その点が異なります。建物ができ上がってから販売されるケースのほか、建築途中で予約販売するケースもあります。また、建物と土地にそれぞれ別々に価格が定められることもあります。建築途中で、プランや設備仕様に対する希望を多少受け付ける売り建てや、土地を購入することで施工会社が決められる建築条件付きとも異なります。

高気密住宅

高気密住宅とは、建具や天井と壁の接合部分のすき間を少なくし、気密性を高め、省エネルギー効果と快適性を両立させることを目的とした住宅のことです。

すき間を減らすことで、熱損失を少なくし、冷暖房効率のよい住宅を目指しています。住宅の保温化が図れ、冷暖房用エネルギーの消費の低減し、表面結露を解消するなど、生活環境の快適性を高めています。ただ、すき間がなくなるため、機械換気などによる計画的な換気システムの導入が不可欠で、自然換気のみに頼ると換気量が不足し、室内空気が汚染される恐れがあるといわれています。高気密住宅は、1985年建に設省(現国土交通省)が省エネに配慮した気密性の高 い住宅、いわゆる高気密・高断熱住宅の建設を奨励したのを契機に、住宅メーカー各社が力を入れ始めました。住宅の高気密・高断熱化が進んだことにより、2003年に建築基準法が改正されました。住宅の場合、例外を除き、1時間に0.5回入れ替えるための設備機器を設置しなければならないようです。


高規格住宅

高規格住宅 とは、住宅金融公庫の定める基準の中でも、高水準の規格に適合した施工が行われる住宅のことです。

環境配慮型や提案型タイプなどがあり、基準に適合した施工を行った住宅には、割増融資が受けられるようです。例えば、環境配慮型の在来木造の一戸建住宅の場合の主な基準には、住宅の床面積は120平方メートル以上、居住室の天井の高さは240cm以上で、洋室の出入口の高さは190cm以上、基準金利適用住宅の耐久性基準を満たす、設備配管は取り替え及び保守・管理が簡易なもの、浴室、炊事室、洗面所等に給湯を行うことができる集中型の給湯設備を設置、などがあるそうです。

高層住宅

高層住宅とは、6階以上の住宅のことです。

厳密な定義はありませんが、6階建て以上で、垂直移動の手段としてエレベーターを設置している集合住宅のことをいう場合が多いようです。公営住宅では、地上階数が2階建て以下の住宅を低層住宅、地上階数が3階建て以上5階建て以下の住宅を中層住宅、それより高いものを高層住宅と分類し、6階以上の集合住宅を高層住宅と定義づけています。また、近年では20階以上の住宅も珍しくないが、それらは超高層住宅と呼ばれ、高層住宅と区別されています。

高耐久性木造住宅

高耐久性木造住宅とは、耐久性などについて優れた水準を満たす木造住宅のことです。

高耐久性木造住宅制度は昭和62年に創設され、平成12年度公庫融資制度改正、新築木造住宅の耐久性基準の強化により廃止されました。高耐久性木造住宅は、住宅金融公庫の定める耐久性を高める基準に適合し、財団法人住宅保証機構に加入、登録した業者が施工する性能保証住宅のことです。専門の検査員によって基礎完了時と屋根完了時の2度の検査が行われ、合格したものに住宅保証機構から保証書が発行されます。住宅金融公庫の通常の融資に加えて割増融資が受けられ、融資の返済期間も通常の25年から30年まで延長して設定することができるようです。
主な施工基準は、隅柱の小径を12cmまたは13.5cm以上とする、基礎を鉄筋コンクリート造の布基礎とし、地盤面からの高さを40cm以上とする、小屋裏や床下には所定の換気口を設け、床下地盤には防湿措置を行う、薬剤による防腐防蟻措置を施すなどです。

高断熱住宅

高断熱住宅とは、家全体に断熱工事を施し、きわめて高い断熱性を備え、装置に頼らずにできるだけ適度な室温を保つようにした住宅のことです。高気密住宅とセットで、高気密・高断熱住宅といわれることが多いようです。

断熱性を高め、冷房や暖房の効率を追求して省エネルギー化をおしすすめるために、十分な断熱施工を施した住宅のことをいいますが、そのためには、すき間を減らして熱損失をできるだけ少なくしなければなりません。よって、高気密化は必要不可欠のテーマで、開口部に気密性の高いサッシ等を使用したり、パネルとパネルの張り合わせ部分のすき間をなくす工夫をして、気密性と断熱性の高い魔法瓶のような住宅にします。エネルギーロスが少なく、省エネルギー性能が高いことで、環境への負荷も少ない住宅といわれています。室内に湿気を進入させない、家の中の温度差が少ない、遮音性能が高いなどのメリットがあります。


自由設計住宅

自由設計住宅とは、建築主の好みに応じて自由に設計できる住宅のことです。

注文住宅とほぼ同じような意味で使われることが多いようです。原則として、法律などの規制を守ったうえで、工法、規模、間取りなどのほか、設備機器やインテリアの仕様などを建築主の希望によって自由に決められる住宅です。
住宅メーカーでは、主に用意された選択肢の中から間取りをはじめ、設備仕様などを選んで組み合わせる企画型住宅と、自由設計住宅を商品としてラインナップしているところが多いようです。しかし、部材のモジュールの制約や、構造上の特性などやむを得ない条件によって、希望のすべてを取り入れることができない住宅も自由設計住宅といわれるケースもあります。

住宅展示場

住宅展示場とは、住宅メーカーのモデルハウスを展示している場所のことです。

一般的には、総合住宅展示場と単体住宅展示場があります。
総合住宅展示場は、広大な土地に数社の住宅メーカーがそれぞれモデルハウスを建て、展示しているタイプの展示場です。
展示場自体の運営は、住宅メーカーとは異なる会社が行い、ほとんどの展示場内にはセンターハウスと呼ばれる運営会社の管理事務所があり、キャンペーンや広告宣伝などの集客のための活動を運営会社が中心となって行います。ユーザーにとっては複数の住宅メーカーのモデルハウスが一度に見学できるという利点があり、参加する住宅メーカーにとっては集客などのメリットがあります。
単体住宅展示場は、住宅メーカーが直接運営する展示場で、ほとんどの場合モデルハウスは1棟だけとなっています。住宅メーカーにとっては、大規模な土地や設備の必要がないうえ、自社独自の営業方針で運営できるなどのメリットがあります。ユーザーにとっては、規模があまり大きくないため、建築予定の住宅に近いものを見学でき、比較的街中にあることが多いため訪れやすいなどのメリットがありますが、複数の会社を比較検討することはできないというデメリットがあります。

省エネルギー住宅

省エネルギー住宅とは、高気密・高断熱化を果たし、冷暖房によるエネルギー消費を少なくした住宅のことです。

具体的には、壁体に通常より厚めの断熱材をすき間なく入れ、開口部を二重サッシにしたり、複層ガラスを使ったサッシを設置し、断熱性、気密性を高くした住宅です。

給湯・暖房設備には太陽熱温水器やエコキュートを使用したり、太陽光発電によって電力をまかなうなど、電気やガスをできるだけ少なく使用する設備を導入しています。このような設備の導入や仕様によって、通常の住宅と比べて、エネルギー消費を節約することのできる住宅をさしています。エコキュートや太陽光発電システムなどの設備を導入する際には、自治体などによる補助金が出るケースもあります。

注文住宅

注文住宅とは、文字通り、注文者である施主の希望通りに建築する住宅のことです。

建売住宅のように、あらかじめでき上がった家を買うのではなく、自分の敷地に、自分で選んだ施工会社に、希望するプランの住宅を建てることです。間取りやデザイン、設備仕様だけでなく、どんな工法で、どのくらいの費用をかけて建てるかを決めて、建築します。施工会社とは、建築請負契約を結んでから着工し、完成後引き渡しを受けます。自分のライフスタイルを反映させ、好みを優先させることができる反面、決めなければならないことは非常に多く、多岐にわたっています。

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