マイナンバーカードとiPhoneで特別定額給付金を申請する方法
もし、病気やケガで入院することなった場合どれくらいの費用がかかるのでしょうか?
休日にレジャーに出かけ、お気に入りのホテルに泊まっておいしい食事をした場合と違い、
病気やケガで入院したことがない方には想像もつかないでしょう。
病院に入院した場合には、「宿泊費」、「食事代」そして「医療費の自己負担」がかかります。
実際に公表されているデータをもとに入院時の「宿泊費」、「食事代」、「医療費の自己負担」
を考えていきましょう。
まずは「宿泊費」いわゆる「差額ベッド代」です。
「差額ベット代」とは、健康保険適用の範囲外で患者に請求される病室の費用のことをいい、
基本的には1人~4人の部屋に入院した時にかかる費用です。
厚生労働省の中央社会保険医療協議会のデータ(平成26年7月1日)では、
1人部屋が7,812円、2人部屋が3,130円、3人部屋が2,878円、4人部屋が2,509円で、
全平均では6,129円です。
1か月(30日)入院した場合、平均で6,129円×30日=183,870円となります。
1か月の家賃とくらべると結構高い???
つぎに「食事代」です。
入院時の「食事代」は、健康保険から支給される入院時食事療養費と入院患者が自己負担
する標準負担額でまかなわれます。
入院患者が自己負担する標準負担額が、本年4月より1食あたり260円から360円に変わ
りました。さらに平成30年4月からは460円になる予定です。
1か月(30日)入院した場合、360円×3食×30日=32,400円です。
1か月(30日)入院した場合の「差額ベット代」と「食事代」は、216,270円となります。
あくまでも「差額ベット代」がかかった場合の平均値で計算していますので、6人以上の
大部屋の場合は「差額ベット代」がかからず負担も少なく済みます。
最後に「医療費の自己負担」です。
入院してベットで寝ていれば病気が治るわけでもないので、治療をしてもらうことになり
治療費の自己負担が発生します。
厚生労働省「医療給付実態調査(平成25年度)」をもとに計算すると、日本人男性の罹患率
トップの胃がんは、医療費総額(入院時)605,806円、入院日数12.9日です。
国民健康保険の高額療養費制度が使えた場合で計算すると(年収約370~約770万円の方)
80,100円+(605,806円-267,000円)×1% = 83,488円
胃がんで13日入院した場合で計算すると、差額ベット代79,677円、食事代14,040円、
医療費の自己負担83,488円、合計177,205円となります。
この胃がんで入院した場合の費用177,205円をどう捻出するのか・・・
例えば、入院日額が5,000円、手術給付金が100,000円(入院日額の20倍)の医療保険に
加入していた場合、1日5,000円 × 13日 = 65,000円、手術給付金100,000円
わずかに足りませんが、合計165,000円が医療保険からもらえます。
その他、実際に入院した場合には様々な費用がかかると思います。その費用を医療保険の
日額を増やして、例えば、入院1日10,000円にすればすべてを医療保険でまかなえますが
その分保険料が高くなります。
今回検証した「入院にかかる費用」は、あくまでもデータに基いた平均的な金額ですので
年齢・性別・病状・収入等で金額が変わりますので、ご自身にあてはめてお考えください。