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無機塗料とはどんな塗料?

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テーマ:塗料雑学

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無機塗料は、無機質の原料を主成分として使用した塗料の総称です。この種の塗料は耐久性や耐熱性、耐候性に優れており、一般的な有機塗料よりも劣化が少ないという特徴を持っています。本文では無機塗料の定義、種類、特性、用途、および有機塗料との違いについて詳細に解説していきます。
無機塗料の定義

無機塗料は、有機化合物を主体とする一般的な塗料とは異なり、主に無機化合物から構成されます。これには鉱物質や金属酸化物などが含まれ、塗料の基本的な成分は水または溶剤、顔料、そして添加剤です。無機塗料のバインダー(結合剤)には、シリケート、セメント、リン酸塩などが使用されます。

無機塗料の種類

無機塗料にはいくつかの種類がありますが、主なものは以下の通りです。

1.シリケート塗料: シリカまたはシリカートミネラルを主成分としており、耐熱性と耐候性が非常に高いのが特徴です。外壁や工業設備に用いられることが多いです。

2.セメント系塗料: 水硬性セメントを主成分とし、その硬化反応を利用して塗膜を形成します。建築物の外壁や床面に使用されることが一般的です。

3.リン酸塗料: リン酸塩を結合剤として使用し、特に金属の防錆性能に優れています。

4.耐火塗料: 耐火性に優れた無機材料を使用し、火災時の防護層として機能します。

無機塗料の特性

無機塗料は以下のような特性を有しています。

・耐久性: 無機質の成分が多いため、紫外線や酸化といった外部環境の影響を受けにくく、長期間にわたってその性能を保持します。

・耐熱性: 高温にさらされても変質しにくいため、工業設備の塗装に適しています。

・ 耐薬品性: 化学薬品や塩分に対しても優れた耐性を示します。

・ 耐候性: 長期間にわたり、風雨や紫外線にさらされても劣化が少ないです。

・ 環境配慮: 有機溶剤を含まない水性のものが多く、VOC(揮発性有機化合物)の排出が少ないため、環境にやさしい塗料と言えます。

無機塗料の用途

無機塗料は以下のような用途で利用されます。

・建築物の外壁: 耐久性と耐候性が求められる外壁に使用され、メンテナンスの頻度を減らすことができます。

・ 工業設備: 高温や化学物質に晒される環境で、設備を保護するために使用されます。

・ 橋梁やプラント: 腐食や錆びを防ぐために、防錆コーティングとして用いられることが多いです。

・ 耐火材料: 耐火性が必要な場所に塗布され、火災の延焼を防ぎます。

有機塗料との違い

無機塗料と有機塗料は以下の点で異なります。

・成分: 無機塗料は無機質を、有機塗料は有機質を主成分としています。

・ 耐候性・耐久性: 無機塗料は一般的に有機塗料よりも耐候性・耐久性に優れています。

・ 環境負荷: 無機塗料はVOC排出が少ないため、環境に与える影響が小さいとされています。

無機塗料の選び方

無機塗料を選ぶ際には、以下の点を考慮する必要があります。

・用途: 塗装する対象と環境に適した塗料を選ぶべきです。

・ 耐久性: 期待される耐用年数に合わせて塗料を選定します。

・ 環境への配慮: 環境保全を考慮し、VOC排出の少ない製品を選ぶことが望ましいです。

・ メンテナンス性: 無機塗料は一般にメンテナンスが少なくて済むが、塗り替える際の下地処理や塗料の選定が重要です。

・コスト: 初期コストは有機塗料に比べて高い場合が多いが、耐久性を考慮すると長期的なコストパフォーマンスは優れています。

・ 塗装条件: 湿度や温度、塗装面の状態など、塗装環境に合った塗料を選ぶ必要があります。

無機塗料の施工

それでは続きをどうぞ!

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日髙一美
専門家

日髙一美(職人)

有限会社ピーテックカンパニー

戸建住宅からビル・店舗などに至るまで外壁塗装を専門に行っています。外壁材や下地、塗装などメーカーごとの異なる専門的知識を持つため、リフォームやリノベーション物件でも外壁に応じた適切な塗装が可能です。

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