瑠璃色(るりいろ)
葡萄色(えびいろ)
おはようモーニング!
本日10月30日は香りの記念日とされています。
今日はその香りの効果についてお話しします。
皆さんはプルースト効果とはご存知でしょうか?
プルースト効果とは、特定の香りが過去の記憶や感情と結びつく現象を指します。
例えば、ふとした瞬間に特定の香りを嗅ぐことで、それに関連する過去の出来事や感情が鮮明に思い出される現象です。
脳の機能によるものであり、においが記憶と直結していることを示しています。
この効果は「プルースト効果」と呼ばれ、フランスの作家マルセル・プルーストに因んでいます。
プルーストは「失われた時を求めて」などの著作で、香りが彼に過去の記憶を蘇らせる経験を描きました
●日本の伝統色
今日の日本の伝統色は、葡萄色(えびいろ)です。
葡萄色とは、山葡萄(やまぶどう)の熟した実のような暗い赤紫色のこと。または、薄く渋い紅色のことです。
『葡萄』は「えび」と読まれた山葡萄の古名で、葡萄葛(えびかずら)のこと。
江戸中期頃から「ぶどういろ」と呼ばれるようになり、『海老色』と区別されるようになりました。
王朝文学にもたびたび登場し、古くから宮廷の人々に親しまれた色の一つ。
もともと葡萄色は色域が広く、暗い色からかなり明るい色まで含まれていました。
今日では葡萄色といえば暗めの色で古代でいうところの『深葡萄(こきえび)』のことですが、『延喜式』によれば明るい色であり『浅葡萄
(あさきえび)』と同一のようです。
ちなみに、天武十四年(六八五)年に定められた『四十八階制』では、深葡萄は正位から四番目の追位の色、浅葡萄は五番目の進位の色とされています。
襲の色目としては四季に通用する「表・蘇芳、裏・縹」などがありました。
各塗料メーカーで作ります、一般社団法人日本塗料工業会発行の塗料用標準色見本帳、通称「日塗工(にっとこう)」で一番近い色は、85−40Tあたりでしょうか。
※日本の伝統色とは、日本の文化や歴史に根付いた色彩のことを指します。
これらの色は、伝統的な建築、着物、美術、花、風景など、様々な日本の要素に広く使われてきました。以下にいくつかの代表的な日本の伝統色を挙げます。
・紅色(べにいろ):深い赤色で、古くから日本の伝統色として重要視されてきました。着物や祭りの装飾、日本の国旗である日の丸の赤などにも使われています。
・藍色(あいいろ):深い青色で、日本の伝統的な染物である「藍染め」の色としてよく知られています。風景や自然の中に広がる深い青空をイメージさせる色です。
・白色(しろいろ):清潔さや純粋さを表現するために用いられる色です。日本の伝統的な神社や寺院の建築物や、和装の白無垢(しろむく)などでよく見られます。
・黒色(くろいろ):厳かさや深い美しさを表現するために使われます。伝統的な和服である「黒留袖」や、茶道の世界で重要な役割を果たす「薄黒(うすぐろ)」などがあります。
●住宅の軒の役割
住宅の軒(のき)は、建物の屋根の端部分を指します。軒は建物に重要な機能や役割を果たしています。以下はその主な役割です。
・雨水や雪の排水: 軒は屋根から流れ落ちる雨水や雪を建物から遠ざけます。これにより、外壁や基礎の劣化を防ぎ、建物を保護します。
・日よけ: 軒は太陽光線や強い日差しを遮り、建物内部を守ります。これにより、室内が快適で日射熱から守られ、エネルギー効率が向上します。
・風の遮断: 軒は風を建物の周りから遮り、風の影響を軽減します。これにより、風による建物へのダメージや、風の強い日における快適性が向上します。
・建物の装飾: 軒は建物の外観を彩り、デザイン的な要素を提供します。建物のスタイルやアーキテクチャに合わせて軒がデザインされることが一般的です。
・玄関の保護: 軒は玄関や出入り口を雨や雪から守り、訪れる人々が建物に入る際に快適で安全な空間を提供します。
・建物の保全: 軒が雨水や太陽光線から建物を保護することで、建物の耐久性を向上させ、メンテナンスコストを低減させます。
これらの役割からも分かるように、軒は単なる装飾的な要素だけでなく、建物全体の健康と機能性に寄与しています。
●10月30日今日は何の日?
それでは続きをどうぞ!