緋色(あけいろ)
銀煤竹色(ぎんすすたけいろ)
おはようモーニング!
あまり知られていないと思いますが、5月16日は「旅の日」だそうです。
日常とは相対するものですから、忘れがちになるであろう旅の心と旅人とは何かという思いをあらためて問いかけることを目的に、1988年(昭和63年)に日本旅のペンクラブが提唱して誕生したものです。
日本旅のペンクラブでは、松尾芭蕉が奥の細道に旅立った5月16日を「旅の日」と定め、旅を愛する人々が集い、旅について考え、話し合う機会を設けているということです。
コロナ禍のなかで「旅行」の捉え方も変わってきましたね。一番の違いは、旅行先に「滞在する」ということです。もちろん、集団による移動やビッフェなどのような大勢での食事はなくなっていますが、最もおすすめされているのは、やはり滞在と
いうスタイルでしょう。
旅行というのは、それぞれの旅人が自分たちの好きな場所に行って、見たい景色をみて、美味しいものを食べることが、楽しさのポイントです。
それを奪われて、一所にいるように言われるのは、楽しいと思えるでしょうか?
もちろん、新コロナウイルスに感染したくはありません。でも、予定調和に守られた旅行というは、何となく味気ない気がします。
旅行には思いがけない出会いやアクシデントがあるからこそ面白い。面白いからこそ人は旅に出るのではないでしょうか?
●日本の伝統色
今日の日本の伝統色は、銀煤竹色です。
銀煤竹色とは、竹のすすけたような赤黒い色に銀色を加味したような色のことです。
色名の銀は白みがかる意味に、金は黄みがかる意味に使われます。
煤竹色は江戸前期からみられますが、銀煤竹は紀州候愛好の色だったことから、紀州茶ともいわれました。
※紀州候=徳川吉宗
各塗料メーカーで作ります、一般社団法人日本塗料工業会発行の塗料用標準色見本帳、通称「日塗工(にっとこう)」で一番近い色は、22−40Hあたりでしょうか。
●5月16日今日は何の日?
・旅の日
日本旅のペンクラブ(旅ペン)が1988年に制定。
元禄2年3月27日(新暦1689年5月16日)、松尾芭蕉が「奥の細道」の旅へ旅立った。
せわしない現代生活の中で「旅の心」を大切にし、旅のあり方を考え直す日。
・性交禁忌の日
江戸時代の艶本『艶話枕筥』に、5月16日(旧暦)は性交禁忌の日で、禁忌を破ると3年以内に死ぬと書かれていた。
それでは続きをどうぞ!