藤納戸色(ふじなんどいろ)
白茶色(しらちゃいろ)
おはようモーニング!
5月13日は、坂本龍馬とお龍が日本初の新婚旅行を行った日です。
寺田屋事件で手に傷を負った龍馬は、小松帯刀、西郷吉之助(西郷隆盛)の勧めにより、霧島を旅しています。
こと時、坂本龍馬30歳、お龍25歳でした。
霧島市や鹿児島県は「龍馬・お龍日本最初の新婚旅行地」と宣言し、「大切な人と一緒に出かけてみませんか?」とPRしています。
では、その行程を見ていきましょう。
・日当山温泉(ひなたやまおんせん)
鹿児島に到着後、小松帯刀の別邸に滞在後し、錦江湾を船で浜之市湊に渡り、霧島を目ざして日当山温泉に宿泊します。
・塩浸温泉(しおびたしおんせん)
11日間にわたって手傷の治療に専念したと言われています。
塩浸温泉は、温泉で鶴が傷を癒していたことから、傷に特効があると知られています。
・犬飼滝(いぬかいのたき)
日当山温泉から塩浸温泉への移動の途中、その轟音を耳にしていた犬飼滝にも立ち寄っています。
乙女姉さんへの手紙で、「陰見の滝其の布は十間も落ちて、中程には少しでもさわりなし。実、この世の外かと思われ候ほどのめずらしき所なり。此処に十日計も止まりあそび、谷川の流にて魚をつり、短筒をもちて鳥をうちなど、まことにおもしろかりし」と書いてます。
・高千穂峰(たかちほのみね)・霧島神宮
龍馬は念願の高千穂峰登山にチャレンジしています。
この頃、高千穂峰は女人禁制の場所でしたので、お龍は男装して登山をしたそうです。
乙女姉さんへ宛てた手紙によりますと、ミヤマキリシマに感動したようです。
高千穂峰山頂では、天の逆鉾を龍馬が引き抜いたと言うエピソードもあります。
それから、滞在中に霧島神宮を参拝し、御神木の樹齢千年近い大杉を見学しています。
現在、私達が境内で目にする御神木を龍馬も見ていたのですね。
明日は日曜日、龍馬が巡った地を訪ねてみるのもいいかもしれませんね!
●日本の伝統色
今日の日本の伝統色は、白茶色(しらちゃいろ)です。
白茶色とは、薄くて明るい感じの茶色のことです。
色あせて白っぽくなることを白茶けるといいます。
江戸時代の元禄中期は比較的濃い茶色系が流行しましたが、「煤竹廃れて白茶起こり」とあるように、文化・文政期に入ると薄い茶系が茶人や数寄者が好む粋な色として流行しました。
明治に入ると女性の着物にも多く用いられる色となっています。
各塗料メーカーで作ります、一般社団法人日本塗料工業会発行の塗料用標準色見本帳、通称「日塗工(にっとこう)」で一番近い色は、19−70Fあたりでしょうか。
●七十二候
5月15日から5月20日頃を七十二候では、「竹笋生 (たけのこしょうず)」といいます。
七十二候が立夏の末候に変わり、タケノコがひょっこりと顔を出す頃となりました。
やや遅く感じられるかもしれませんが、実はタケノコにも種類があり、収穫期も少しずつずれてきます。
最も多く出回っている中国原産の孟宗竹は春先の3月中旬から、日本原産の真竹は5~6月に旬を迎えます。
ですので「竹笋生」の竹笋とは、真竹だと考えられています。
竹冠に旬と書く筍は、まさに旬を感じる野菜の代表。
その旬は非常に短く、食べごろは土から顔を出してからわずか10日程と言われ、上旬・中旬・下旬と月を10日間に分けるのも、筍の旬からきているそうです。
タケノコとはご存知のとおり、竹の芽の部分です。
すくすく育つようにと、お食い初めの縁起物の一つにもなっていますね。
タケノコの成長スピードは、2~3ヶ月で20mもの高さになり、ピーク時には1日に80~100cmも伸びるといわれています。
竹には60個ほどの節がありますが、この節の数は、タケノコの時から変わらず同じ。
それぞれの節に成長点があり、それらが同時に成長するため、竹は驚異的な速さで伸びていくそうです。
筍は、掘りたてが一番美味で、朝掘りの新鮮なものはそのままお刺身でいただけるほど。
掘り採ってから時間が経つほど固くなり、えぐみも強くなるので、極力早いうちに調理や下ごしらえを行います。
●5月13日今日は何の日?
それでは続きをどうぞ!