御召御納戸色(おめしおなんどいろ)
路考茶色(ろこうちゃいろ)
おはようモーニング!
黄砂が飛来すると連日の様に、天気予報、ニュースなどで報道されています。
ところで、黄砂とは何なのでしょうか?
黄砂とは、中国大陸内陸部のタクラマカン砂漠、ゴビ砂漠や黄土高原など、乾燥・半乾燥地域で、風によって数千メートルの高度にまで巻き上げられた土壌・鉱物粒子が偏西風に乗って日本に飛来し、大気中に浮遊あるいは降下する現象です。
風によって大気中に舞い上げられた黄砂は、発生源地域周辺の農業生産や生活環境にしばしば重大な被害を与えるばかりでなく、大気中に浮遊し、黄砂粒子を核とした雲の発生・降水過程を通して地球全体の気候に影響を及ぼしています。
黄砂現象は従来、自然現象であると理解されてきましたが、近年ではその頻度と被害が甚大化しており、急速に広がりつつある過放牧や農地転換による土地の劣化等との関連性も指摘されています。
そのため、黄砂は単なる自然現象から、森林減少、土地の劣化、砂漠化といった人為的影響による側面も持った環境問題として認識が高まっています。
健康への影響
アレルギー症状
黄砂の飛来と眼、鼻、皮膚などのアレルギー症状との関連があり、目のかゆみ、結膜炎、鼻水やくしゃみなどを引き起こすことがあると報告されています。
また、黄砂の濃度が高い日ほどそれらの症状を発症する方が多くなるとの報告があります。
黄砂の飛来があった日に皮膚症状を示す方は、金属アレルギーの傾向があるといわれています。
また、スギ花粉の飛散と黄砂の飛来の時期が重なるため、スギ花粉症の方は注意が必要です。
黄砂飛来時に屋外にいる時間が長いほど症状が出やすいことが報告されており、症状にお困りの方は、黄砂日には不必要な外出を減らすことで症状を軽減できる可能性があります。
呼吸器疾患
黄砂の飛来と呼吸器疾患について、小児では受診数増加、成人では救急搬送数増加との関連が報告されています。
小児において、黄砂飛来後の呼吸機能の低下が観察されています。
気管支喘息、慢性閉塞性肺疾患(COPD)の患者については、症状悪化に伴う入院・受診数の増加との関連が報告されています。
また、黄砂による喘息入院について、小児と高齢者への影響が大きいとされています。
黄砂は成人喘息患者の下気道症状を悪化させると報告されています。黄砂飛来日は上下気道や眼、皮膚症状の悪化が見られる場合がありますので注意が必
要です。
また、喘息など呼吸器疾患を有する者だけでなく、成人の非喘息患者においても黄砂の濃度が高いほど咳が出ることが報告されています。
さらに、肺炎での入院の増加との関連もみられ、黄砂の飛来と肺炎による死亡との関連も報告されています。
循環器疾患
黄 砂 の 飛 来と 循環 器 疾患 によ る死 亡に つ いて 関連 がみられています。
また、黄砂飛来と救急搬送数増加、脳梗塞での入院や、心筋梗塞での入院、発症増加との関連が報告されています。
加えて、植込み型除細動器を入れた患者について、不整脈との関連が報告されています。ただし、心筋梗塞を発症する過程において、黄砂へのばく露がどのように関与するのかは今のところ分かっていません。
高齢者や糖尿病、慢性腎臓病等の既往歴がある方は、循環器疾患への影響のリスクが高いことが報告されていますので注意が必要です。
(環境省データーより)
●日本の伝統色
今日の日本の伝統色は、路考茶色(ろこうちゃいろ)です。
路考茶色(ろこうちゃいろ)とは、鶯色に近い渋い緑みの茶色のことです。
江戸の歌舞伎役者で二代目瀬川菊之丞を襲名した通称・王子路考が愛用したことからその名が付けられた染め色です。
この色の人気は桁外れで、江戸中の女性がこぞって真似をしたといい、代々の路考の人気とともに七十余年にわたって流行色のトップに位置づけられました。
当時の染色記事や浮世絵美人の衣裳に多く見られ、その流行ぶりがうかがえます。
このため、特定の人物名を冠した色名としては最も代表的な色といえます。
●4月13日今日は何の日?
それでは続きをどうぞ!