水縹色(みはなだいろ)
刈安色(かりやすいろ)
おはようモーニング!
今日も雨模様の天気ですね!
3月下旬から4月にかけて雨が多くなります。
美しい桜にかかる雨のことを「花の雨」と呼びます。
乾燥した冬の季節から一転し、春にむけて空気が潤い、一雨ごとに木の芽、花の芽がふくらみ生き物達が活発に動き出します。
日本人は、時には鬱陶しいと感じる雨にも、春時雨(はるしぐれ)、小糠雨(こぬかあめ)、桜雨、花時雨(はなしぐれ)、春霖(しゅんりん)、発火雨(はっかう)、催花雨(さいかう)などと名前をつけて楽しんでいたのですね!
我々も、花や木々が成長していく様子や緑化していく様子を楽しむ心を持ちたいものですね。
●日本の伝統色
今日の日本の伝統色は、刈安色(かりやすいろ)です。
刈安色とは、緑みの鮮あざやかな黄色で、山野に自生するイネ科ススキ属の植物「刈安」で染めたものです。
一般に言われている刈安は「近江刈安」のことを指しています。
古代、ススキの類は黄色染に用いられましたが、中でも刈安は、名前のように刈りやすく入手しやすかったため多用されました。
刈安の黄染料は赤みを含まないため、緑色に染める時用いると、藍との交染で鮮やかな緑色を出すことができます。
●七十二候
七十二候では、4月9日〜4月13日ころを鴻雁北 (こうがんかえる)と言います。
七十二候が清明の次候に変わり、冬鳥の雁が北へ帰って行く頃となりました。
ツバメの渡来とは入れ替わりに、冬を日本で過ごした雁が北のシベリアへと帰っていきます。
鴻雁とは、渡り鳥の「がん」のことですが、「鴻」は「ひしくい」と読み大型のがんを、「雁」は小型のがんを指しています。
群れをなし、連なり飛び去っていく雁。
昔から日本人は、雁の行き来に趣や季節の移り変わりを感じ、多くの詩歌に詠まれてきました。
「雁」「雁渡る」は秋の、「雁帰る」は春の季語です。
雁は、家紋にも多く使われ、和菓子の「落雁」や、高級茎茶の「雁が音 (かりがね)」にも結び付きがあることから、古くから日本人に親しまれてきたことがうかがえます。
ちなみに「雁が音」は、玉露や高級な煎茶の茎の部分を集めたお茶 (=茎茶) のことで、玉露の旨味と茎茶独特の風味を味わえます。
昔話に「雁は海で休むための枝をくわえて渡りをする」という言い伝えがありますが、その枝とお茶の茎をかけたのが「かりがね」の名の由来と言われています。
10月上旬には「鴻雁来(こうがんきたる)」という季節があり、春に帰っていった雁が、その頃また日本へとやってきます。
4月6日今日は何の日?
・しろの日
兵庫県姫路市が1991年に、日本三大名城の一つ姫路城を中心とした市の復興の為に制定。
四(し)六(ろ)で「しろ」の語呂合せ。
姫路城は、1333(元弘3)年に赤松則村によって築かれた。西国統治の重要拠点として羽柴秀吉・池田輝政・本多忠政が城を拡張し、現在の形になったのは1619年であった。五層六階の大天守と三つの小天守とがあり、その形から白鷺城とも呼ばれる。1912年に国宝に、1993年に世界文化遺産に指定された。
それでは続きをどうぞ!