紅鳶色(べにとびいろ)
白緑色(びゃくろくいろ)
おはようモーニング!
今日から新しい一週間が始まりました。
季節柄、朝晩は肌寒く日中は晴れていれば春陽気となります。
時には、爆弾低気圧という日も!
気温差が激しく、体調を崩しやい時期です。
また、卒業式や入学式・入社式と新しいことが始まる時期でもありまして、精神面でも不安定となる時期でもあります。
睡眠・休息を十分とって体調を整えることが重要です。
●日本の伝統色
今日の日本の伝統色は白緑色(びゃくろくいろ)です。
白緑(びゃくろく)とは、鉱物の「孔雀石(くじゃくいし)」から作られる岩絵具の色で淡い緑色のことです。
色名の「白」とは「淡い」という意味。
英名はオパールグリーン(opal green)。
『金青(こんじょう)』『緑青(ろくしょう)』などの岩絵具は飛鳥時代(五九三〜七一○)に中国から製法とともに伝来し、奈良時代(七一○〜七九四)には仏像や仏画の彩色に使用されました。『白緑』もまた同時期に伝来したと思われます。
ちなみに、『緑青』も『白緑』と同じく「孔雀石」から作られる顔料ですが、粒子が荒いため色合は「孔雀石」に近い緑色となっています。
顔料名としては非常に古い『白緑』ですが、色名が染色名や一般色名として使われるようになったのはずっと後代になってからでした。
●孔雀石
孔雀石(マラカイト)は、銅の鉱石鉱床の付近で銅を含有した溶液から形成される鉱物のことで、濃淡の鮮やかな緑の筋を持つ、人気のある宝石です。
孔雀石(マラカイト)は、女神ビーナスを信じた古代ギリシャの人々に大切にされ、偉大な力を持つと考えられていました。
また、稲妻などの天災から守ってくれる女神ユーノーに捧げられました。
この古代の伝統を受け継いで、今日でもイタリアでは邪悪な目から身を守るためにマラカイトを身につける人がいます。
伝説によると、孔雀石(マラカイト)は、身につけている人に迫りくる危機を知らせ、危険が近づくと粉々に砕けると信じられていて、旅人を守る宝石とされました。
濃淡の緑の帯は鮮明なので、最も見分けがつきやすい宝石のひとつだと思われます。
孔雀石(マラカイト)には他の鉱物と混ざりあう能力があるため、多種多様な魅力的な色や模様のものが発掘されていて、この独特の組み合わせが、孔雀石(マラカイト)を実に興味深い宝石にしているのです。
●3月6日今日は何の日?
それでは続きをどうぞ!