弁柄色(べんがらいろ)
緑青色(ろくしょういろ)
おはようモーニング!
現在宮崎市あさひヶ丘に於いて、KFケミカル(株)のセミフロンスーパーマイルドシリーズの塗料による住宅塗り替えを施工中です。
2F部分は白に近いグレー、1F部分は紫系の配色にて塗装しております。
ほぼ、完成といったところです。
あとは、屋根の仕上げ塗り、破風、樋などの付帯物の仕上げ塗りを残すだけです。
完成しましたらご紹介してみたいと思います。
●日本の伝統色
今日の日本の伝統色は緑青色(ろくしょういろ)
緑青(ろくしょう)とは、孔雀石から作られる顔料の色で明るく鈍い青緑色のことです。
緑系の代表的な伝統色で、飛鳥時代に中国から色名とともに伝来しました。
『続日本紀』には『金青(こんじょう)』とともに献上された記録がみられます。(※孔雀石=マラカイト)
緑青は古くから建築物や彫刻の彩色に用いられ、橙色系の『丹色(にいろ)』とともに古代の顔料を代表する色でした。
また、日本画では緑色を表すのに欠かせない色でもあります。
ちなみに、緑青よりも孔雀石をさらに細かく砕いて作られる白みを帯びた淡い緑色の顔料が『白緑(びゃくろく)』になります。
銅製品に発生する青緑のサビもまた「緑青(ろくしょう)」と呼ばれていますが、孔雀石はこのサビと同じ成分なので、現在では人工的に銅や青銅を酸化させて、表面に発生する錆から顔料を作る製法もあります。
●七十二候
3月5日〜3月9日頃を七十二候では、蟄虫啓戸 (すごもりのむしとをひらく)と言います。
七十二候が啓蟄の初候に変わり、地中で冬ごもりしていた虫たちが、暖かい春の気配を感じて姿を現し始める頃となりました。
昔の人は、冬のあいだ土の中にいた虫たちが「戸」つまり穴を開いて顔を出すと表現しました。
虫と言っても、いわゆる昆虫だけでなく、蛇や蛙、とかげなど、土にひそんで冬を過ごす様々な生き物のことを指しています。
春という字に2つ虫をつけると「蠢く (うごめく)」となり、まさにこの時期を表す言葉です。
それでは続きをどうぞ!