常磐色(ときわいろ)
錆御納戸色(さびおなんどいろ)
おはようモーニング!
今日の日本の伝統色は錆御納戸色(さびおなんどいろ)です。
錆御納戸(さびおなんど)とは、くすんだ深い緑がかった青色のことです。
江戸時代の流行色の一つで、単に『錆納戸(さびなんど)』とも。
錆御納戸は『御納戸色(おなんどいろ)』から派生した色で、「錆」がつくことにより元の色である御納戸色より彩度の低い灰色がかった色であることを表しています。
錆御納戸のように「錆」の付く色は、元の色より渋みを増したこともあり「粋」な色として当時の人に大変好まれました。他にも『錆利休(さびりきゅう)』『錆浅葱(さびあさぎ)』『錆青磁』『錆桔梗』など「錆」の付く色名がいくつも生まれています。
伝統色では、元の色より灰みでくすんだ色には「錆」、緑がかった色には「鉄」が付きます。
ですから、御納戸色が緑がかって少しくすんだ『錆鉄御納戸(さびてつおなんど)』という色もあります。
ちなみに、御納戸色や錆御納戸など色名に「御」がつくのは、御納戸色が江戸城の納戸から始まったとする説に由来しています。
そのため謙譲語の「御」がついています。ただし、別の説もあるので、「御」がついていなくても間違いではありません。
七十二候
2月14日〜18日頃を「魚上氷 (うおこおりをいずる)」と言います。
七十二候が立春の末候に変わり、凍っていた川や湖の表面が割れだす頃となりました。
「魚上氷」は、そんな割れた氷の間から、魚が飛び跳ねる様子を表した候です。
この時期によく見られる春先の薄く張った氷や解け残った氷は、「薄氷 (うすらい)」や「春の氷」「残る氷」と呼ばれ、まだまだ寒い日が続く雪国にも、春の訪れを実感させてくれます。
吹く風も柔らかくなり、温かくなった水の中には、ゆらゆら泳ぐ魚の姿が見え始めます。
また、2月からは次第に各地で渓流釣りが解禁となります。
渓流釣りといえば岩魚が人気ですが、岩魚は日本在来の渓流魚で、川の上流の中でも源流に近いところに多く生息しているそうです。
岩陰に潜んで餌をとるため、岩の魚と書いて「いわな」となったそうです。
岩魚や白魚、山女魚など、いずれも訪れる春の楽しみですね。
2月13日今日は何の日?
それでは続きをどうぞ!