青碧色(せいへきいろ)
楝色(おうちいろ)
おはようモーニング!
今日の日本の伝統色は「楝色」です。
楝色(おうちいろ)とは、楝の花のような薄い青紫色のことです。
楝は栴檀(せんだん)の古称で古くから親しまれてきたセンダン科の落葉高木。栴壇と呼ばれるようになったのは焼くと香木のようないい香りがするからです。
平安時代には五月五日の節句の日に菖蒲や蓬(よもぎ)と共に飾られ、邪気を払うものとして用いていましたが、中世頃からは不浄の木として、斬罪の生首を懸けるのに用いられたことが『平家物語』に見られます。
襲の色目としては、四月〜五月のものを「表・紫あるいは薄色、裏・青」に配した色目で表現しています。
今日からいよいよ師走ですね!
師走は「しわす、しはす」と読み、その意味・由来・語源には諸説あります。
もっとも有名な説は、師匠である僧侶が、お経をあげるために東西を馳せる月という意味の「師馳す(しはす)」だというものです。
この「師馳す」は、平安末期の「色葉字類抄(いろはじるいしょう)」の説明によると民間語源とされ、現代の「師走」は、この説をもとに字が当てられたと考えられています。
ほかにも、年が果てる(終わる)という意味の「年果つ(としはつ)」が「しはす」に変化したという説もあり、万葉集のころから「シハス」と呼ばれていたとの説もあります。
四季の果てる月を意味する「四極(しはつ)」を語源とする説、一年の最後になし終えるという意味の「為果つ(しはつ)」を語源とする説などもあります。
「橘始黄」たちばなはじめてきばむ
七十二候では12月2日から12月6日ころを「橘始黄」たちばなはじめてきばむといいます。
七十二候が小雪の末候に変わり、橘の実が黄色く色づき始める頃となりました。
それでは続きをどうぞ!