水縹色(みはなだいろ)
深紫色(こきむらさきいろ)
おはようモーニング!
今日の日本の伝統色は深紫色です。
深紫(こきむらさき)とは、黒みがかった深い紫色のことです。紫草の根を何度も繰り返し染めることでこの色は染められました。
別に『濃紫(こむらさき)』『濃色(こきいろ)』『黒紫(ふかきむらさき)』と呼ばれ、また「官位を極める」の意で『至極色』とも呼ばれました。
ただし、『黒紫』と『至極色』に関してはより黒い色を指すとの説もあります。
推古天皇11年(603)、聖徳太子が制定した冠位十二階の制において、最上位を象徴する色には、常に紫が選ばれ、親王、内親王をはじめとした臣下の一位の公式の服名は『黒紫』または『深紫』でした。
このように『紫』を尊ぶ心や風潮は、時代を超えて伝えられており、平安時代に清少納言が「すべて、なにもなにも、紫なるものは、めでたくこそあれ。花も、糸も、神も」と詠んでいます。
山茶始開(つばきはじめてひらく)11月7日〜11日頃
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