青朽葉色(あおくちばいろ)
菫色(すみれいろ)
おはようモーニング!
今日の日本の伝統色は菫色です。
菫色(すみれいろ)とは、菫の花の色からきた色名でやや青みの濃い紫色のことです。
菫の花は万葉の時代から愛されており、その色名も平安時代から使われていましたが、明治期に改めて流行しました。
欧文における菫色の訳語の「バイオレット」のハイカラな響きが若い女性の心を捉えたようです。
当時の浪漫主義文学の与謝野晶子らは星や菫によせて恋などを詠うので「星菫(せいきん)派詩人」と呼ばれたりしました。
七十二候が霜降の末候に変わり、楓 (かえで) や蔦の葉が色づく頃となりました。
11月2日〜11月6日頃を楓蔦黄(もみじつたきばむ)と言います。
北国や山々はすでに紅葉に染まっている頃ですが、紅葉前線が日ごとに南下してくる晩秋には、平地でも美しい秋の景色が楽しめます。
秋が深まるごとに色を重ね、まもなく散っていく紅葉は、移ろいゆく季節を愛でる日本人にとって格別なものであり、春の桜と同じくらい待ちわびられる存在でした。
紅葉狩りの歴史は古く、平安の頃から始まったそうです。
ちなみに、紅葉 (もみじ) の語源は「揉みいず」で、色が揉み出されるという意味です。
※日本には七十二候(しちじゅうにこう)という72の季節があります。
季節ごとの鳥や虫、植物、天候などの様子が72の時候の名前になっており、約5日ごとの自然の変化を知ることで、きめ細かな季節の移り変わりを感じることができます。
11月1日 今日は何の日
それでは続きをどうぞ!