紺碧色(こんぺきいろ)
紫色(むらさきいろ)
おはようモーニング!
今日の日本の伝統色は紫色です。
紫(むらさき)とは、紫根(しこん)で染められた絹のような赤と青の中間の色のことです。
または紫系統の色の総称。虹を構成する七色のひとつ。
飛鳥時代(五九二〜七一○)にはその名が見られる非常に古い色であり、現代ではJIS規格に定められた基準色でもあります。
名前の由来は多年草の「紫草(むらさき)」の根(紫根(しこん)で染められたことから、色名も「ムラサキ」と呼ばれるようになりました。
江戸時代に入ると庶民は紅花染(べにばなそめ)の『紅』とともに紫根染(しこんそめ)の『紫』が禁制となりました。
そのため安価な染料を使った代用の紫染めを開発し『偽紫』として流行します。
市井(しせい)の人々もそれほど『紫』を求めていたのでしょう。
ちなみに、『似紫』が流行したため、伝統的な紫根染めは『本紫(ほんむらさき)』と呼ばれ区別されるようになりました。
いつの時代においても『紫』は人々の憧れの色でもあり、現代でも「紫綬褒章(しじゅほうしょう)」のような栄誉ある色のひとつとなっているのも、我が国の紫を尊ぶ文化があるからでしょう。
余談ですが、『紫』は英語では『パープル(purple)』と訳されますが、JIS規格では『紫』と『パープル』は異なる色となっており、伝統的な『紫』は『ロイヤルパープル(Royal purple)』にあたります。
今日は何の日
それでは続きをどうぞ!