海松色(みるいろ)
今日の日本の伝統色は常磐色です。
常磐色とは、常磐樹からきた色名で、松や杉などの常緑樹の一年中変わらない葉の色のように、茶味を含んだ濃い緑色のことです。常盤色とも書きます。
JISの色彩規格では「こい緑」とされています。
英名はエバーグリーン(ever green)かな?
常磐は常に変わらないことを指す言葉で、緑を讃え、長寿と繁栄の願いが込められています。
また、榊やクリスマスの柊など、常磐緑は神事や祭礼には欠かせない色です。
江戸時代には縁起の良い吉祥の色として好まれました。
他にも緑が常に変わらない伝統色として千載緑があります。
セーラー万年筆から販売されているボトルインク四季織 十六夜の夢シリーズの中に「常盤松」と言うのがあります。
たまには、万年筆のインクの色を変えてみるのも良いかもですね ^ ^
四季の移ろいの中に、美しさを見出した日本の伝統色。
歴史と歩んできた繊細な色調、自然から生まれた色名。
それらを、楽しんでみてはいかがでしょうか!