銀煤竹色(ぎんすすたけいろ)
今日の日本の伝統色は御納戸色です。
御納戸色とは、藍染の一つで江戸時代の代表的な色、赤みのない緑みの暗い青色のことです。
現代でも和服の色として根強い人気がありますが、江戸時代は特に男物の裏地の色などに愛用され、明治・大正時代の頃まで続きました。
色名にある「納戸」とは衣服や調度などを収めておく部屋のことですが、近代の住宅ではあまり見られませんが、私達が子供の頃の殆どの住宅には納戸がありました。
御納戸とは納戸の「美化語」、「尊敬語」になります。
主に、身分の高い人の衣服や調度などを入れておく部屋や江戸城大奥にある衣服を脱ぎ替えたり、化粧をしたりするのに使った部屋のことを指します。