紫色(むらさきいろ)
今日の日本の伝統色は曙色(あけぼのいろ)です。
時には、「あけいろ」と呼ばれることもあります。
曙色とは、太陽が昇る時の空を思わせる、朝焼けのような淡い黄赤色です。
東雲色(しののめ色)という呼び方もします。 (厳密には少し違った色のようですが)
江戸時代前期に、裾を白くし、上部を紅や紫などでぼかしていく「曙染」が流行しました。
曙色は江戸時代前期から呼ばれ始めた色名ですが、ほとんど同時期にヨーロッパでもオーロラという色名が登場しました。
オーロラはローマ神話の女神の名で、夜明けの空を染めるピンク色を表します。
また、曙色に対し、日暮れどきの空を彩る夕焼け空の色は茜色(あかねいろ)と言います。
DIC株式会社から「日本の伝統色」という色見本帳が販売されています。
こちらは、印刷用の見本となりますが、300色を収録しています。
定価が12、800円税別です。
印刷見本ですので、塗料の調色を依頼される場合は、見本帳を直接塗料販売店へ持ち込んで依頼されると良いと思います。
ご興味のある方は参考にしてみてください。