銀煤竹色(ぎんすすたけいろ)
今日の日本の伝統色は「琥珀色」です。
琥珀色とは、琥珀の石のような透明感のある黄褐色のことです。または英語ではアンバーと呼びます。
琥珀は太古の樹脂類が土中で石化した鉱物です。
サントリーのCMでウイスキーを「琥珀色の一杯」と粋な表現されていました。
琥珀とは、植物の樹脂が化石となったもので、昔から装飾品などに使われました。
江戸時代では、特殊な光沢のあるものを、色調に関係なく琥珀と呼んだそうです。
ヨーロッパでは、海に沈んで上ってくる太陽のかけらや、人魚の涙が石となり、海岸に打ち上げられたのだと広く信じられていたようです。
また、琥珀と黄金の二宝石は、太陽の化身とも特別視されました。
「琥」の文字は、中国において虎が死後に石になったものだと信じられていたことに由来します。
バルト海沿岸地域とドミニカ共和国、日本では岩手県久慈市の琥珀が質が高いと言われています。