ドローンによる屋根調査!
サイディングボード下地の劣化調査で、まず目につくのがシーリングの劣化です。
シーリングの打ち替えは10年前後が理想です。
シーリングの劣化は、美観を損なうだけで無く、防水性の劣化も進行しています。
次にひび割れ(クラック)の発生です。
ボードを止めているビス、釘の緩み、地震などによる挙動や熱膨張等で、ひび割れ(クラック)が発生します。
クラックスケール等を用いて診断します。0.2㎜以下のものはヘアークラックと呼ばれ、外部用のパテで補修後上塗りを施す程度で問題ありません。
0.2㎜以上のものはシーリング材等を充てんする必要があります。また、ひび割れが大きくなるとボード自体の交換が必要な場合もあります。
次は、塗膜の劣化です。
一番代表的なものはチョーキングと呼ばれるもので、手で触ると白く手に劣化塗膜が付いてくる現象です。
チョーキングは、紫外線、雨、風、熱や最近では酸性雨の影響で塗膜表面の樹脂分が劣化し、着色顔料がチョークの粉の様に表面に露出した状態を言います。
それから、建物の北面など日当たりの悪い面に視られる、苔・藻も塗膜の劣化です。
苔や藻は、既存塗膜の撥水性・防水性が失われ、長時間雨水などの水分が塗膜に滞留することで発生します。
チョーキング、苔や藻が発生していると言うことは、既存塗膜の保護機能が失われていると考えられます。
外壁塗装前のサイディングボード下地の劣化診断では、この様な項目の調査を行います。
新築から7年~10年以上経過した建物は、一度プロの劣化診断を受けてみてはいかがでしょうか?