しつこい水アカを取る＆防ぐ、地元環境に適したカーメンテナンス（1/3）

火山灰や強い陽射しにさらされた酷い水アカ汚れをきれいに除去

　新燃岳などの活火山を擁する霧島連山のお膝元、都城市。風向きによってはお隣、鹿児島県・桜島の降灰被害もあることから、他地域と比べても車の洗車や外装のメンテナンスにはとりわけ気を遣う土地柄でもあります。

　そんな都城市大王町で車の小さなキズや凹みほか、ボディメンテナンスやコーティング、フィルム施工などを行っているのが「カークリーンサービスヨシハラ」代表の吉原信幸さん。この道30年以上の実績を誇る吉原さんいわく、「この地域の水アカの付き方は、とにかく凄いんです」と、地域ならではの厳しい環境を語られます。

　「火山灰が降るのはもちろん、それに伴う酸性雨や、南国特有の強い陽射し。これらが相まってできる水アカの汚れが一番酷い。お隣の宮崎市より付きが凄いですね。またガラスの水アカも凄くて、東京のコーティング会社の方が一度『（コーティングしていれば）そんなに付かないですよ』と仰っていたんですが、来社された時に現物を見て『こんなに酷いんですか？』と驚かれたほどです。よく誤解を受けやすいのですが、車にコーティングを施しているからといって、その後、水アカがずっと付かないという事はありません。うちのお客さんには『水アカが付いたら持ってきてほしい』と話し、洗車代として水アカを取っていますが、実はこの水アカを取る方法も何十年もかかって会得したものなんですよ。でもお客さんには『大丈夫ですよ』と軽く言ってあげることで、深刻にならずに安心して任せられる店になっているのかなと思いますね」と吉原さん。

　元々、家具店に勤務していた経験があり、カンナを使った造作などが好きだった事から、そういった細かい車の補修やメンテナンスも苦にはならないそうです。

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【次ページ】厳しい環境下ではメンテナンスしないと劣化も早くなる

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