しつこい水アカを取る＆防ぐ、地元環境に適したカーメンテナンス（2/3）

厳しい環境下ではメンテナンスしないと劣化も早くなる

　「以前、鹿児島の方が『ワイパーまわりの白い汚れが取れない』と来店されたんですが、実はそれ単なる水アカではなく、温泉の成分を含んだものだったんですよ。その方はあちこちでこの汚れ取りを依頼したそうですが、うちで除去したら大変驚かれて『ガラスごと替えたんじゃないか？』と言われました(笑)。地元都城市をふくめ、鹿児島県も火山灰による被害がありますが、たとえ車体を洗ったとしても車を走らせれば地面に落ちている火山灰が舞い上がって付着したり、こういった思いもよらない成分で汚れたり劣化するものなんです」

　ポリマーコーティングの仕事を始めた頃、顧客から依頼されて始めた水アカ除去ですが、「当初は簡単に思っていたら、ガラス1枚に半日もかかって…当時はどんな状態で納車していたのかと思うと反省します」と吉原さん。今では理想の薬剤とも出合い、除去技術も熟練度を増しているとはいえ、それでもやはり厳しい環境下においてはコーティング等を施したほうが、車の劣化はかなり防げるそうです。

　「この土地柄ですと、車にコーティングなどを施していない状態だと他の土地に比べてやはり劣化は早いと思います。今は新車を販売する際にコーティング施工を勧めているディーラーさんもいらっしゃいますが、コーティング代はほとんど現金払いですし、別口で数万円出すのはちょっと…という方も多い。その点、うちは地域に見合った価格帯を設定していますし、洗車の仕方をお教えするほか、その後のメンテナンス券などもお渡ししますので、もし車が汚れたらぜひそのままの状態で持ち込んでいただきたいですね」

＜次ページへ続く＞

【次ページ】車のエステティックサロンと思って気軽に持ち込んでください

次のページへ