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これからの住宅売買には必要となるホームインスペクション

住宅の適正診断が出来る不動産のプロ

小川玲人

住宅の適正診断が出来る不動産のプロ 小川玲人さん
小川玲人さん 仕事風景

#chapter1

曖昧な説明では成立しなくなってきた中古住宅取引

 2017年1月、延岡市に不動産取引のお店「あいプラン」を設立した代表の小川玲人さん。これまでに警察官、介護福祉士という職を経て不動産取引の仕事に従事したという異色の経歴の持ち主です。それぞれの仕事から得た知識を生かし、9年間務めた不動産会社でも多くの実績を確立。独立後も、よりお客様に安心・信頼されるお店であるため、ホームインスペクター(住宅診断士)の資格を取得し、適正な住宅取引をすすめています。

 「日本ホームインスペクターズ協会が主宰しているホームインスペクターは、いわば家屋を診断する資格。建築士が構造を診るのに対し、ホームインスペクターは、家のあらゆる部分の良し悪しを診断します。また、“あくまで中立の立場で診るように”という規定があり、脚色などをせず家本来のあるべき姿を売り手様・買い手様に伝える必要があるため、信頼できるお店であることも重要。アメリカでは買い手様が依頼する事も多く、日本でも宅建業法の改正で、今後取引の際ホームインスペクションするかどうか依頼者様に確認することが義務化されるようになります。そのため、今後ますます適正な住宅診断を行なうことが重要になってきます」。

 ホームインスペクターの資格は、民間ながら合格率3割という厳しい合格基準を設けており、詳細に設定されたチェック項目が十数ページにも及ぶ、多角的な診断力が必要となる資格です。そのようなスキルを持っている小川さんだからこそ、ホームインスペクションを行なう際は、曖昧なものではなく、正確で的確な診断・説明を心掛けていると話します。

#chapter2

あらゆる現場を「見つめる」事で培った診断力

 独立前の9年間、地元の不動産会社で営業職に就いていた小川さんですが、後年には現場管理も同時に行っていたことから、家屋の構造にも詳しくなったといいます。その甲斐あって、業種ごとの職人や工務店の得意分野などを理解し、新築住宅・リフォームにおいて適材適所に工事を紹介できるほどになったそうです。
さらに、そういった経験があったからこそ、小川さん自らの手で事務所を建築し、プロ並みの造りに仕上がっています。

 「今までの経験を元に、新築・中古など住まいを求めるお客様に対し、いろんな意見やアドバイスができるようになりました。リフォームにしても経過の説明や一般リフォームの金額等までご説明できます。これらはお客様のコストカットに繋がる事でもありますね。また介護福祉士の経験から、自ら実践していた事をバリアフリーにも生かせます。以前、中古住宅の購入を検討していたお客様に、その住宅の良し悪しを細かく説明した事があったのですが、その後、お客様が独自に知り合いの大工さんを県外から呼び寄せ審査。私の言っている事と合致したことから信用して購入いただいたという例があります」。

 小川さんによると、法律の改正や新築住宅のコスト等と比較すると、中古住宅の需要はこれから更に増加すると言われており、特に直接売買の場合は、取引後のトラブル・クレームも懸念材料のひとつ。そのため、信頼できる仲介業者はもちろん、適正な診断書や証明書は、最も重要な取引書類になります。

小川玲人さん 住宅診断風景

#chapter3

細やかな診断だからこそ判る住まいの適正価値

 ホームインスペクターの診断は、基本的に目視および器具による計測で行われますが、その内容の細かさも小川さんの診断が信頼される理由の一つ。例えば、柱の傾きや床の傾斜はもちろん、床下や天井裏のチェックに至るまで、1ページにつき30ほどの項目があり、それが十数ページにもおよぶ書面となって表されます。

 「一般のお客様が見ても解りやすい項目とはなっていますが、これに言葉でも補足し説明いたします。項目チェックを元に証明書や写真、診断書まで付けるのがワンセット(5万円前後~)となっており、簡易な診断でも応相談で受け付けております。また、当店を通して物件購入をするのではないけど、診断だけお願いしたい場合も受付けております。住宅売買において、後々のトラブルなどを思えば、こういった診断の『有り・無し』、または住宅の状態を『把握している・していない』とでは、経年後の心構えも大きく違ってくるはず。売り手様にしても、後々のクレームになりにくいと診断をおすすめしていますので、持ち主様も安心できるのではないでしょうか。また、売買関係なく自宅のリフォームを検討している所有者様も、一度診断を行って工事のお見積りを行った方が、間違いが無いと思います」。

 ホームインスペクターの診断は、こういった戸建住宅を中心に、アパートやマンションも専門的ではないにせよ調査対象に入っているそうですが、これまでに不動産取引業として、ありとあらゆる形態や取引に対応してきた経験をもつ小川さんだからこそ、適正な診断と対応が期待できます。

(取材年月:2017年5月)

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小川玲人

住宅の適正診断が出来る不動産のプロ

小川玲人プロ

宅地建物取引士

あいプラン

主に家屋などの売買で重要とされるホームインスペクション(住宅診断)を、中立的立場で、多項目かつ詳細に診断することで、家本来の姿を売り手・買い手に伝え、住宅の適正な取引に役立てます。

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