【集中講座9&10】エクセルを使ったビジネス戦略、財務分析動画を作成してみました
皆さま、こんにちは
漸コンサルティングの味水です。
今回は、ビジネスにおいて異なるタイプの人と一緒にチームとして相乗効果を生み出していくためにはどうすれば良いかを、先日の考察記事と個人的体験からまとめてみたいと思います。
1.好き・嫌いで人物や物事を判断しない
最初に、皆子供の頃には、よく親から「好き嫌いをせずに何でも食べなさい」と教わりませんでしたでしょうか?好きなものばかり食べていたら体に良くないからですが、それは、知識を学び、心が成長する上でも同じ事ではないか、と以前記事の中でも言及いたしました。
「好き嫌いをせずに」とは、何を食べるか、何を勉強するか、どんな運動をするか、という個人的な活動だけに当てはまるお話ではなく、おそらく、どんな人と関わるかなどの社会的活動を含む、あらゆる物事に通じる考え方と思います。
プライベートの時はまだしも、ビジネスで一緒にチームを組んで仕事をする時には、感情的に物事を判断しない事が重要です。世の中には、足し算では無く、掛け算で画期的な結果を生み出す人たちがいるからです。
例えば、映画やテレビ番組などを見ていても、一人ではパッとしない人物であっても、二人や三人でコンビ・チームを組んだ途端、メリハリが生まれて面白くなったりします。彼らは、必ずしも最初から仲が良いとは限りません。当初はお互いを認めず、いがみ合っている場合すらあります。
そういう人達は何らかの特徴を持っている場合が多く、例えば世間の感性からちょっとズレていたり、性格が正反対だったり、見た目が独特だったりなど様々なので、こうすればチームとして相乗効果を出せると一概には言えません。また、出会う場所やタイミングが重要となるケースもあります。
しかし、そういう人達にも共通している事はあります。それは、お互いのキャラクターが被っていないという事です。似た者同士でつるまないというのは、画期的な何かを生み出すためには、時に非常に重要と感じます。
それと、以前AIに関する考察・検証動画も作ったので、今話題のそちら方面についても言及しておきますと、私が思うに、AIを使って個人的スキルをある程度代替する事は可能ですが、チームワークによる相乗効果を期待してAIを活用するのは現時点で難しいと考えています。
なぜならば、チームとして仕事をする場合、当然個人的スキルも大事となりますが、他に人間関係などの自分以外の外部的要因で結果が変わる事も多いからです。自分でコントロール困難なパラメーターが増えるので、良くも悪くも不測の事態は起きやすくなります。
個々人の性格など、データベースにはない情報によって統計的推計が難しくなるので、ジェネレーティブAIは最大公約数的な無難な答えしか出せないのではないでしょうか?(ご意見がありましたら、教えていただきますと助かります)
例えば、軍の特殊部隊が常に少数精鋭で構成されているのは、ある特定の任務達成が最優先事項となり、練度不足などの内部的要因による不測の事態発生を望まないからでしょう。ですから、このような限られた状況下でのAI活用には相応の意義があると思います。
ちなみに、ここで言う相乗効果の発揮とは、良い意味で『主体的に不測の事態を生み出す』という意味も含んでいます。
では、どうすれば良いのかと言いますと、月並みになりますが、お互いに先入観を持たないことでしょうか。そして、敬意・寛容性を常に持つことです。相手の良い所を見つけるようにし、自分の知識や経験のみで人を悪く評価してはなりません。
これらは、頭の良さやテクニックというより、人間性に関するものです。
例えば私の場合ですと、専門は経営戦略と財務分析なので、チームとして一緒に仕事をする際は、それら専門知識の有無で人を判断することはありません。それと陰気な性格なので、逆に陽気で社交的な人の方が、私とは相性が良いと分かっています。なので、掛け算の相乗効果を生み出しやすいチームの形や、自分に何が出来るかを考慮しながら、仕事を進めることにしています。
2.共通のルールを定めておく
次に、異なるタイプの人と一緒に結果を出していくために重要となるのは、事前に共通のルールを定めておく事です。
当たり前ですが、チームとして活動する目的や、個々人の立場・責任の範囲は明確にしておく必要があります。自分がコンサルティングを引き受ける際にも、必ずそれらをクライアントと確認した上で話を進めるようにしています。
それと、考え方が異なる海外の人とお仕事をする際に特に重要となるのが、時間・場所・お金・情報に関しての確認です。必ず利害関係が発生するので、事前にどうするか取り決めておかないと、後でトラブルになる事もあります。これは、昨今価値観が多様化している日本人同士でも同様で、密なコミュニケーションおよび絶妙なバランス感覚が求められます。
3.高いプロ意識を持つ
最後に、チームとして相乗効果を生み出すためには、皆が高いプロ意識を持つ事が重要となります。
そのためにはまず、プロジェクトの中核となる人材を見つけ、彼らとチームを組めるかどうかが成功のカギになってきます。ここで言う中核となる人材とは、高度な専門的スキルを持っている事に加え、責任感・向上心・誠実さなどを備えている人材を指します。
どうやって人を判断するかですが、一番確実なのは、試しに小さなお仕事を一緒にやってみる事です。
でも、現実にはそれが難しい場合もあるでしょう。一応私はプロのコンサルタントを名乗っていますので、人を見る目は一般の方よりもあります。何度かお会いできれば分かりやすいですけれど、たとえ直接お会いできなくとも、メールで何度かやり取りするだけで、先方のお人柄を何となく感じ取ることはできます。
いずれにしても、最初から理想的な人材がいっぺんに揃う事などまず無いでしょうから、私が責任者でしたら、将来の事も考えて最初は少人数でスタートする形を取ると思います。
4.まとめ
以上となります。
今回は、ビジネスにおいて異なるタイプの人と一緒に、チームとして相乗効果を生み出していくためにはどうすれば良いかを考えてみました。
私が一番重要と思うのは、感情的な好き・嫌い、そして自分の知識・経験のみで人や物事を判断しない事です。タイプの異なる人同士がチームを組み、相乗効果を発揮する事で、画期的な価値が往々にして生み出されます。
見つけようと思えば、そのような事例は世の中で沢山見つかります。日常生活の中にあっても、映画やテレビ番組などを普段から意識して見ていれば、おそらくいくつかは簡単に気づけると思います。
最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました。
戦略コンサルタント
味水 隆廣
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