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屋根の塗装の際の注意点2

吉田哲朗

吉田哲朗

テーマ:屋根塗装についてコロニアル編

前回の屋根塗装の際の注意点はいかがでしたでしょうか?
2004年(平成16年)以前にお家を建てた方は特に図面(仕上げ表)などを確認してみてください。
皆様のお役に立てていれば幸いです。

さて、今回の基礎知識2は屋根塗装(カラーベスト・コロニアルなどスレート系)の種類と施工方法についてお話したいと思います。
まずはじめに、スレート系の屋根で塗装が施工可能な状態ということを前提にお話ししたいと思います。

まずは、塗装の種類に関してご説明します。
①高圧洗浄:塗装工事には欠かせない工事になります。女性に塗装を説明する際によく用いるのがお化粧です。
お化粧をする際洗顔をしない、あるいは洗顔不足で汚れがまだ残った状態で化粧をする方はいないですよね?
特に北面にはコケやカビが発生しているケースが多々あります。

一見そんなに痛んでなさそうな屋根高圧洗浄を掛けると、密着力が弱った微弱な塗膜やカビやコケが一網打尽!!


洗浄前と見比べてみれば一目瞭然!!
これが高圧洗浄の威力です。

②シーラー(下塗り):同じくお化粧の化粧水の役目と似ております。下地の強化や下地と次に塗る塗料の密着を良くしたりする効果があります。
※スレート系屋根の状態が悪いとき、つまり旧塗膜が剥離して吸い込みが生じている場合にはシーラーを2回塗る場合もあります。カサカサした肌に化粧水を塗って、乳液を塗って、ファンデーションを塗る?のような考え方です。

③縁切り:人と人の間の縁は切りたくないものですが、屋根の塗装の際はこの縁切りはかなり重要な作業になりますので、知らない業者や、知っててしない業者は完全にアウト!!いい仕事などできません。

この写真は縁切りを知らない?知っててしない?業者さんが2年前に塗った仙台市泉区桂の雨漏り調査の現場です。
お友達に家を塗ってくれた塗装屋さん良かったよと言われ信用してお願いしたようです。
写真を見ると分かるように屋根と屋根の重なり目が塗料で埋まってるのがわかるかと思います。

縁切りしないと・・・
屋根と屋根の間の縦目地や上から侵入したお水はこの横目地から多く排出されます。ここがピッタリくっついてると屋根の裏で毛細管現象が起きてクギ穴にお水が到達し数年で雨漏りの原因となってしまいます。
縁切り材 タスペーサーW工法をおすすめいたします。


下地を強化してから1枚につき2か所にこの部材を差し込むだけです。※白いのは遮熱塗料の下塗り材です。

④上塗1回目(中塗り):十分に乾燥時間を設けてその後上塗の1回目を塗布していきます。
タスペーサーは差し込みっぱなしですので構わず上から塗りこむわけです。

⑤上塗2回目(仕上げ塗り):こちらも十分に乾燥させてから仕上げ塗装を施します。

以上がコロニアルなどのスレート系の塗装になります。

是非参考になさってください。

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吉田哲朗
専門家

吉田哲朗(職人)

有限会社ペイントスタッフ

国家資格の1級建築塗装技能士も多く技術力の高い自社職人の塗装専門店。仕上がりの良さや丁寧な対応そして数年後に違いの出る「持ちの良さ」にも定評があります。見極めが難しい雨漏りもお任せくださいませ。

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