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東洋医学に学ぶ・春の養生法

今野毅

今野毅

テーマ:春 健康 養生法 花粉症 鬱病 はり灸


春。生命が目覚め・伸びる季節がきました。

立春を過ぎて、暦の上では春。
東北では、まだまだ寒い冬 と思いがちですが、天地の陽気が日々、増しています。
春は、一年の季節の始まり。
季節の変わり目で、イライラしたり、体調を崩したりしやすい時期でもあります。

春は、自然界のあらゆる生命が目覚め、伸び出す季節です。
暖かい日には、本格的な春を実感させられますし、
たとえ気温が低くても、日差しがあれば、ポカポカした陽気を感じると思います。
雪の下でも、ふきのとうが芽を出して、眠っていた生命が息吹始めています。
冬の間、冬眠したり、じっと地面の下で、力を蓄えてきた生命が伸び出す季節です。

反対に、冬の間も、普段と変わりなく過ごし、力を消耗している現代の私たちには、
いささか大変な季節でもあります。

東洋医学の古典に学ぶ「春の養生法」

東洋医学の古典『素問』では、春の3ケ月を発陳(はっちん)といい。
冬の間に隠れていたもの全てが発生し、活動的になり始める時期です。
人体の陽気(体を外界から守り、活動する力を出す気)が多くなる時期であり
「日の入りと共に寝て、日の出と共に起きる」とされています。

つまり、夜更かしをせずに早寝・早起きして、
まずはゆっくりとお散歩等をして歩き、体を動かす事が良いとされています。

心身共に伸び伸びと、活動的な気持ちになる事が良い時期であり、
あまり抑えたりせず、伸び伸びとする事が大切。
そうすれば、陽気の発生を特徴とする春の天地の気に同調して過ごせます。

まずはリラックス!無理せずゆったりと!活動的に!

逆に緊張したり、急激な労働をしたりすると、
春に働く、肝の臓が傷害されて、すぐに病にならなくても、
夏に体が冷え性になると言われています。

春に、活動的にならないのも、同じ結果になりますね。

春は、肝の季節。

東洋医学では、肝(臓)は春によく働くとされています。
春になっても肝が働かないと特に頭部の病気になりやすい。
春は冷えや頭痛・のぼせ・肩の凝り・鼻血・イライラ・節肉痛などの異常が発生しやすい。

肝は血体の中を巡る血の解毒をする臓器ですね。
肝の働く時間としても、22時から午前2時までの間の時間は、
グッスリ眠っている事が大切だと言われます。
夜更かしをしないで、早寝早起きする事が、春の生活には大切になります。

調子の悪い方は、刺さないはりで体調を整えましょう!

以前のコラムに書きましたが、冬には冬の養生法があります。
東洋医学に学ぶ・冬の過ごし方
冬の間は本来、静かに過ごすべきなのですが、
現代に生きる私たちは、そうもいきません。

冬といっても、普段と変わらず、活動的に生活しています。
暖冬もあいまって、冬らしい過ごし方ができないでいますね。

春の芽生え・伸び伸びとする陽気の発生に、
心身がついていけなくなった状態で、春を迎えるようになります。
生命力が不十分なまま、季節の変化に向かうようになってしまう訳です。

人間も自然の中の一生命です。自然の流れには逆らえません。
四季が世界中でもっともハッキリした日本に生まれ育った日本人には、
四季にそった生活も本来は大切なのです。

生命力の低下が、季節の変化に対応する力の不足となり、
花粉症をはじめとする様々なアレルギーやギックリ腰などの体の不調、
イライラや鬱等の心の病を引き起こす事になっている事も考えられます。

刺さないはりで、健康な春の新生活を!

“刺さないはり“による経絡治療。
東洋医学の古典にそった伝統鍼灸を、
現代日本人の環境のによる様々な変化に対応した、“新しい伝統鍼灸・痛みのない鍼治療“は、
“生命力の強化“を目的とした全身治療です。

花粉症やアトピー等、
春におこる様々な症状の改善・健康の管理に効果的です。

春は、一年のスタートです。
まず、経絡治療で、心身をリセットして迎えましょう!

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今野毅
専門家

今野毅(はり師)

那智が丘こんのはり灸院 仙台仮庵店(かりいおてん)

“刺さない鍼”と“温めるお灸”で痛みのない全身施術。東洋医学本来の“陰陽の氣の流れ=経絡”を調整し、“生命力をアップ”する事で、免疫力を改善。全身の痛みや不定愁訴、慢性腰痛・五十肩・PTSDも改善。

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