仙台の行政書士より241121心のメッセージ
本日は、仙台純福音教会の主日礼拝に出席いたします。
今日は、佐藤優著 人生の役に立つ聖書の名言(講談社)から一節を紹介いたします。
〈知恵を誇るな〉
神は、知者をはずかしめるために、この世の愚かな者を選び、強い者をはずかしめるために、この世の弱い者を選び、有力な者を無力な者にするために、この世で身分の低い者や軽んじられている者、すなわち、亡きに等しい者を、あえて選ばれたのである。それは、どんな人間でも、神のみまえに誇ることがないためである。
「コリント人への第一の手紙」1章27-29節
「コリント人への第一の手紙」は、トラブルが続出しているコリント教会の問題を解決するためにパウロが送った手紙だ。この教会には、豊かな人もいれば貧しい人もいる。知識人もいれば、そうでない人もいる。特に大きなトラブルを引き起こしたのが、自分は豊でしかも知恵があるというプライドが過剰な人たちだ。こういう人たちに、パウロは、神の基準は、人間の基準とまったく異なると強調する。
もっとも、パウロは富裕層の出身で、ギリシア語のみならずラテン語にも通暁した知識人だ。パウロはそのような自分の権威を最大限に活用して、「俺ですら神の前で自分を誇ることはできないんだ。あんたたちにできるわけがないだろう」と畳み掛けているわけだ。一見、謙虚に見えながら、強圧的なパウロの姿勢が端的に表れている個所だ。