仙台の行政書士より250207心のメッセージ
本日は、シャロームの会まざらいん食堂に出席いたします。
今日は、籠井淑江先生の言葉のご紹介です。
〈リハビリがんばろうね。〉
「おばあちゃん、また、僕と一緒にお散歩しよう。リハビリがんばろうね」。脳出血で動けなくなった母に孫が言った言葉です。その日の母は、頑なに「リハビリはしない」と言い張っていました。口をへの字にした母に、当時小学4年生だった孫が、ベッドの脇で膝をまげ、母と目の高さを合わせて、そう言ったのです。母は、しばらく孫の手を握っていましたが、やがて表情を和らげてリハビリに行きました。
周りの大人は、私も含めて全員が、リハビリの効果を説明し、説得しようとしていました。その中にあって、彼は、大好きなおばあちゃんの「存在」に向けて言葉をかけたのです。そのことによって、彼はおばあちゃんに「大好きだよ」と伝えていました。その優しく温かい空気が、頑なになった母の気持ちをやわらかくしたのです。
「共感」という言葉も知らない彼ですが、2年生で母を亡くし、学習障害というハンデを背負い、様々な哀しみや苦しみの道を歩いていました。それらの困難が、彼を思いやりの人へと練り鍛えたことは間違いありません。
誰かや、何かに不満や苛立ちを覚えた時、私の心には、あの時の彼がよみがえります。そして、本当に大切なことは何?と彼から問いかけられている気がするのです。「今ここ」「目の前にその人」を見失った時の指針です。



