コラム
仙台の行政書士より180605心のメッセージ
2018年6月5日
本日は、第31回「日本の福祉を考える会」に出席のため東京に行きます。
今日は、金藤晃一先生の言葉のご紹介です。
〈謝ってもらいたい〉
ゲシュタルト療法に「未完了の問題」という概念があります。簡単に言うと、その人の「気が済んでいない」部分です。気がすむ(完了する)と、そこから心理的に卒業することができます。
「あの人に謝ってもらいたい」というのは典型的な「未完了の問題」です。謝られていないので、ずっと気が済んでいません。たとえ謝られても、それが「心からの謝罪」でなかったり、何十年も抱えてきたものだったりすると、「謝ってもらった気がしない」「今さら遅すぎる」という気持ちになり、さらに卒業できなくなります。
またその相手が、既に亡くなっている場合は、「あの人に謝ってもらいたい」という「未完了の問題」は、永遠に完了しないことになります。こういう場合どうしたら良いおでしょうか?まずは「あの人に謝ってもらいたい」の背後にある気持ちを探し出すことです。たとえば「長年苦々しい思いを抱えてきたこの辛い気持ちを分かってほしい」「そう簡単にゆるしたくない」「結局泣き寝入りするしかなかったこの気持ちはどうなるの」といった様々な気持ちがあるはずです。その気持ちに自らが共感することから始めましょう。
「そう簡単にゆるせないよね」「ゆるせなくて当然」「そんな気持ちを抱えながら、良くここまでやってきたね」と、自分の本音に自らが寄り添うのです。この作業を繰り返す事によって徐々に、「あの人に謝ってもらいたい」から卒業することができます。
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