仙台の行政書士より241128心のメッセージ
今日は、金藤晃一先生の言葉のご紹介です。
「居場所がないんです」と相談に来る若者たちがいます。私は、彼らに「自分の居場所は、自分の中に作るものなんですよ。自分を好きになる努力をすると、決して無くならないあなたの居場所があなたの中にできる。そうすると、もう居場所探しをしなくても良くなりますよ」と申し上げるようにしています。
相談に来た若者たちの後ろ姿を見送りながら、いつも私が思うことは、私は柔らかい言葉を使いながらではあるけれど、実は彼らに「自立しなさい」とやんわり言っているのだなと思うのです。
しばらく前に「自分探し」という言葉がはやったことがありました。今、私が思うのは、実はあれは「居場所探し」だったのではないか?ということです。「居場所がない、居場所がない」という若者たちの言葉の背後には、「依存できる場所がない」「自立するのが恐い」という“うめき”を感じます。もっと言うならば、「自立する自信がない」というメッセージにも聞こえてきます。
自立する自信は、なにか身につけることによって生まれるものではありません。「このあるがままの自分が好きである」という健全な自尊心から生まれてきます。「自分を好きになれば、あなたの中にあなたの本当の居場所が生まれる」というメッセージは、的を射ています。依存から自立へ成長するために、私たちに一番必要なものは、自らを愛する自尊心です。