コラム
仙台の行政書士より7.1心のメッセージ
2014年7月1日
本日は午前中、NPO法人設立に関するご相談をお受けし、午後は心の障がい者の就労支援のご相談をお受けいたします。
今日は、田中信生先生のことばのご紹介です。
「私の神経症を治してください。」とあるクライエントの方から依頼を受けました。その方は、カウンセリングを受ける中で、癒されて、お元気になりました。ところがそれから、何年かたって、その方から「田中先生、もう一度私を神経症に戻して下さい。」と新たな依頼をいただいたのです。私は正直耳を疑いました。「神経症を治して下さい。」ではなく、「神経症に戻して下さい。」とおっしゃるのですから。お話をお伺いすると、「神経症だった時、苦しかったけれど“生きている実感”がありました。よくお祈りもして神様を身近に感じていました。治った今、それが無くなってしまって、何のために生きているのか分からなくなってしまったのです。」とおっしゃるのです。
「苦しみ」には、実は大切な意味があることをあらためて教えられました。苦しみの真っただ中にいる時、この苦しみさえ無くなったら、自分は幸せになれるのにと思うものです。しかし、その苦しみのただ中にこそ、本当の幸せの種がつまっているのです。「苦しみにあったことは、わたしに良い事です。・・わたしはあなたのおきてを学ぶことができました。」(聖書)
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