仙台の行政書士より241127心のメッセージ
本日は午前中、産業廃棄物処理業許可申請と永住許可申請それぞれのご相談をお受けいたします。また午後は、心の障がい者の就労支援のご相談とメンバーのケア会議に出席いたします。
今日は、曽野綾子著『聖書を読むという快楽』からご紹介いたします。
だれも自分を欺いてはなりません。
もし、あなたがたのだれかが、
自分はこの世で知恵のある者だと考えているなら、
本当に知恵のある者となるために愚かな者になりなさい。
この世の知恵は、神の前では愚かなものだからです。
◇愚かさについてのパラドックス
別に「愚かな者になろう」と努力などしなくても、人間には一寸先も見えないことが、私たちに分かっている。歴史学者も、経済学者も、占師も、ほとんどが、当たるもハッケ、当たらぬもハッケであることを見せつけてきた。彼らに目がなかったのでもなく、霊感が不足していたのでもない。人間の能力が昔からそうなのである。
しかし人間が愚かであることは、神の恩寵であろう。愚かでなければ、人間は夢見することも、期待することも、明確にされることも、発見することもない。愚かさは楽しさに通じている面がある。
もし思し召しなら、と思える時、人間は自然で自由になる。神は人間を捉えるが、その瞬間から人間は自由になる。神の束縛は人間の自由に通じるということは、すばらしいパラドックスである。私に言わせると、私たちはせいぜい利口になろうとして、やっと、神の前で愚かな者になれる、という感じである。
