仙台の行政書士より241126心のメッセージ
本日は午前中、心の障がい者の就労支援とNPO法人設立申請それぞれのご相談をお受けいたします。
また、夕方はシャロームの会副施設長会議に出席いたします。
今日は、渡辺裕子先生の言葉のご紹介です。
フランスに住んで38年になる私たち夫婦の友人が我家に数日滞在してくれました。6年前からパリ郊外で豆腐屋さんをしているのです。フランスの三つ星レストランに卸しているほどの絶品なのです。なのにさらに美味しくするための研修だと言って、今回も大きなカバンの中にゴムのエプロンと長靴を詰め込んで、少しの時間も惜しんで日本のあちこちの豆腐屋さんをまわって、帰っていきました。
「子どもたちに本物の味を知ってほしい。子どもたちの記憶の中にはじめて食べたあの時のあの豆腐の味として覚えてもらえたら、こんな壮大な夢の実現はない」と言うのです。そして、フランスの幼稚園や小学校の給食に使ってもらいはじめているのです。昔ながらの手作りというのはコストがかかります。しかしもけは二の次。確かに、体に良い物だけを使った本物の味を味わわせてあげることは、親として大人としての責任かもしれません。
心の世界にも同じことが言えます。体に良くないものは極力使用しない努力と同じに、親がひんぱん「早く」「だめ」は、本当に必要なとき以外は使わない努力。その代わり「ありがとう」「うれしい」「よかった」「助かった」をいっぱい伝えてあげることが子どもたちが自分の持ち味と価値を知る何よりの援助となることを、私もたびたび幼稚園などでお話させていただくのですが、考えてみればそれも又「子どものうちに」つながっていたのを感じました。毎日口にする食べ物。毎日口にすることばが本物の栄養となるための努力を惜しんではいけないとあらためて気づかされた出会いでした。