仙台の行政書士より241126心のメッセージ
本日は午前中、心の障がい者の就労支援と相続手続きそれぞれのご相談をお受けいたします。
今日は、増田泰司先生の言葉のご紹介です。
お子さんのことで相談にいらっしゃる親御さんに対して、私はよく次のように質問します。「お子さんにどうなってほしいですか?」すると「忘れ物をしないようになって欲しい」とか「同年代の人のように、普通に働いて欲しい」とかおっしゃいます。要するに、自立して欲しいというんですね。
私は答えます。「では、お子さんがそうなれるように、邪魔しないようにしましょう。そのためには、今やっていることで、何をやめるべきだと思いますか?」
たいてい、ここで話がすれ違います。親御さんは、子どものために何をすべきかを尋ねにいらっしゃったのに、私は何やめるべきかを話題にするのですから。
でも、多くの親御さんが、子どもの自立とは逆の関わりをしています。忘れ物をいちいち親がチェックして、子どもが自分で考えなくてもいいようになってしまっている。あるいは、30歳近い働いていない子どもに、求められるがままにたくさんの小遣いを与えて、働かなくても困らないようにしてしまっている……。
「親として、子どもに何をしてあげるか」。もちろんそれは大切です。しかし、それと同時に、「何をしないであげるか」を考えるのも親の大切なつとめなのです。