仙台の行政書士より241126心のメッセージ
本日はシャロームの会メンバーランチ会に出席いたします。
今日は、丸山芳浩先生の言葉のご紹介です。
私はうつ病を経験したので、うつの人が来ると待っていましたとばかりに歓迎します。気持ちよく共感ができるので、カウンセリングすることが何の苦にもなりません。むしろ、あれもこれもといろんな方法を教えてあげたくてワクワクします。しかし、カウンセラーがクライエントに親切になっている時は、実は危ないのです。
やがて「どうにもおかしい」と気付きます。いつの間にか最初のスタートラインに戻り、クライエントは「どうしたらいいんでしょうねえ?」という質問を繰り返し尋ねてきます。これはカウンセラーがクライエントの触れて欲しい気持ちに触れることなく、解決策ばかりを提示して、「早く問題を解決して楽にしてあげよう」と思う時に起こる現象です。
この現象を回避する秘訣は、カウンセラーが親切な人であることをやめることです。すぐ答えを差し出してしまう背後に、クライエントの問題解決能力を信じていないというカウンセラー側の問題があるのです。「この苦しみの中、きっとあなたは自分なりの答えを見出し、脱出することが出来る」と、自分を信じてくれ、一緒にその苦しみを味わってくれる存在があって初めて、クライエントは回復の方向へ歩み出してみようという意欲が出てきます。善人ぶっていないか?カウンセラーのチェックポイントです。