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今日一日のパンを―主の祈り④

菊地茂

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 本日は仙台純福音教会の主日礼拝に出席いたします。

 今日は、前島誠先生の言葉のご紹介です。

 〈主の祈り〉その四、ここでは「日ごとの食物」を取りあげます。
 イエスがこの句を口にしたとき、彼の頭にあったのは、次に引用する箴言の言葉でした。
 「わたしは二つのことをあなたに求めます、
  わたしの死なないうちに、これをかなえてください。
  うそ偽りをわたしから遠ざけ、
  貧しくもなく、また富もせず、
  ただなくてはならぬ食物でわたしを養ってください」[箴言・30章7-8]
 一読して、耳に痛いことばです。世はまさに飽食の時代、つい先頃まで飢えていたことを忘れ、飽き足りて当然という姿勢で過ごしてはいないでしょうか。これでは、日用の糧への相応しい思いも、「神に感謝」という祈りの文句も、ただ口先だけのものになってしまいます。
 「日ごとの食物」とは箴言にある通り、なくてはならないパン、今日一日の分と定められたパンのことなのです。このことを自分の心に確かめてみる必要があるでしょう。
 今日一日生かされたことへの感謝、同時に今日のパンを得られない人のことを思うこと、それを日々新たにすること―これが〈主の祈り〉の心なのです。

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