仙台の行政書士より241126心のメッセージ
本日は午前中、シャロームの会「松島いやしの家」に、午後はシャロームの会で運営している心の障がい者の就労支援施設「キッチンハーモニーポコ」「オリーブの風」「オリーブガーデン」の各施設を視察いたします。
今日は、金藤晃一先生の言葉のご紹介です。
前回のコラムで、問題解決より関係修復と申し上げました。相手を変える前に、相手との関係だけを変えると、相手も自分も変わることがあります。早速そのコラムを読んで下さった方から、「具体的にどうすればいいのか?」と問い合わせがありました。紙面をお借りしてお答えします。
ある引きこもっている子どもさんをお持ちのお母さんがおられました。なんとか子どもを外に外にと思うのですが、なかなか外に出てくれません。そして、そうすればするほど、子どもさんは反発して、部屋の中に閉じこもります。お互いが敵対関係になっている証拠です。でも、相手が悪いのでもなく、お互いの関係が悪いのでもなく、お互いの関係が問題なのだと思ったお母さんは、問題解決より関係改善を優先しました。
毎日、午後になるとお茶とお菓子を我が子のところに持っていくようになったのです。最初は警戒していた子どもさんでしたが、最終的には一緒にお茶とお菓子を食べながら、何気ない雑談が出来るようになったそうです。雑談が出来るというのは一つの節目。お互いが敵対関係ではなく、信頼関係になったという証です。
お母さんの中に小さな変化が起きてきました。「子どもが引きこもって大変だと思っていたけれど、こうやって我が子と楽しくお茶できるって、私幸せだわ」。程なくしておこさんは、自然と外に出ることが出来るようになりました。「相手を変える前に、相手との関係を変える」。結果として問題解決につながります。