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大切なお客様

菊地茂

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 本日は午前中、精神障がい者の就労支援のご相談を、午後は、東北学院ホームカミングデーに出席いたします。

 今日は、井出かほる先生のことばのご紹介です。

 「親子関係をもてなしにたとえるのは、奇妙に聞こえるかもしれない、子どもは親が所有して支配する持持ち物ではなく、大切に育てる授かりものだという考えである。子どもは、一番大切な客である。家に帰ってきて、親身なお世話を求め、しばらく滞在して、やがて旅立ち自分の道を行く。」(ヘンリー・ナウエン作家・司祭)
 これは、親子関係だけでなく、すべての人間関係に言えるのではないでしょうか?
 最初は、大切なお客様と意識して接するのですが、だんだん慣れて距離が近くなって、気を使わなくなっていくのが、世の常、えい私のことです。夫婦関係も然り。最初の内は相手の外見、やさしさ、有能さ、人柄などにときめき、敬意を払っていたことでしょう。ところが、数年もたってみるとどうでしょう?輝いて見えたその長所が色あせて見えはじめ、さらには気に障りはじめた頃には、あれほどあった敬意も“ときめき”も消滅しています。
 人間関係がマンネリになり始めたら、相手を“大切なお客様”と思って接してみるのはいかがでしょうか。最初は一日一時間でもいいでしょう。高級デパートの従業員がお役様に接するように夫や子どもさんや同僚に接してみるのです。新しい関係が始まるばかりでなく、あなたの生活に新鮮さを取り戻すことができます。あなたの身近な人は、神様が送って下さった大切なお客様です。

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