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子どもは神からの授かりもの

菊地茂

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 本日は午前中、精神障がい者の就労支援のご相談を、午後は相続申請にご相談をお受けいたします。

 今日は、前島誠先生の言葉のご紹介です。

 そして、人はその妻エバを知った。彼女は身ごもり、カインを産んで言った。「わたしは主によって男の子を得た」[創世記・4章1]

 人祖が楽園を追われた後、どうなったのか―それがこの創世記・4章以下に記されています。
 「人」とあるのはヘブライ原文では〈ハ・アダム〉、定冠詞付きの「人」と表現されています。また「知った」は〈ヤダー〉とあり、「知る」という意味と同時に、「セックスをする」という意味もあります。ここでは、もちろん後者の意味で使われています。
 カインとアベルの物語が、映画「エデンの東」の種本であることはご存知でしょう。
 ここのポイントは、カイン(KYN=所有)を産んだ際のエバのことばにあります。それは自分が子どもを「得た」と強く意識する点です。
 子どもというのは、本来は親の所有物ではないはずです。そのことは、だれでも頭では理解しています。しかし実生活では、親は子どもを私有物であるかのように扱っているのではないでしょうか。親の愛情という美名に隠れて、自分のエゴを子どもに押しつけていることはないでしょうか。教育とか結婚という場面になると、ことは重要です。得たのは「主によって」であるところに、もっと注目したいものです。


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