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他人の不幸は蜜の味

菊地茂

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 本日は午前中、建設業法経営事項審査申請のご相談を、午後は、宮城県工賃向上支援計画検討会に出席して、夕方はシャロームの会で開催いたしますイタリアの精神保健を学ぶ会に出席いたします。

 今日は、前島誠先生の言葉のご紹介です。

 主は硫黄と火とを主の所、すなわち天からソドムとゴモラの上に降らせて、これらの町と、すべての低地と、その町のすべての住民と、その地の草木をことごとく滅ぼされた。しかしロトの妻は、後を振り向いたので、塩の柱になった。  [創世記・19章24-26]

 ソドムとゴモラの町は、現在では死海の水底に沈んでしまったと推定されています。イスラエルを旅する人たちは、たいていあの青く光る死海の美しさに目をみはるのですが、硫黄と火の雨を想像することはむずかしいのです。
 ただ、「ロトの妻」と名づけられた岩の柱が、下を見下ろすように西岸の高みに立っていて、それが人々いこの伝説を思い起こさせているようです。
 さて、ロトの妻が塩の柱になったのはなぜでしょうか。後ろを振り返るとは、どういう意味があるのでしょうか。
 ソドムの人々は、神の罰によってみんな滅んでしまいました。助かったのは、わずかにロトの家族だけでした。自分だけが救われたのに、罰を受けた人を振り返って見てはいけない。これが聖書の教えです。
 安全圏に立って他人の不幸をのぞき見る姿勢、よく反省したいものです。






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