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知恵の活かし方

菊地茂

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 本日は、NPO法人シャロームの会で宮城県の補助事業として工事を施工してきました、心の障がい者の就労訓練施設「オリーブ・ガーデン」と「キッチン・ハーモニー・ポコ」の完了検査に立会います。

 今日は、田中信生先生の言葉のご紹介です。

 ドイツの思索家、法律学から自然学まであらゆるジャンルを網羅した総合哲学者として名高いショーペンハウアーは、「読書とは、他人にものを考えてもらうこと」と明言しました。読書をしながら、いろんなことを思索したり、余白にそこで思いついた自分の思いや、アイディアを書き記すと、自分ひとりでは思いつかないような新しい世界が開かれていくことがあります。読書とは書き手の施策と読み手であるこちらの思索が融合する作業です。私たちは、多くの書物や物事に触れますが、大切なことは、それらを通して学んだことを、自分の頭と生活で考え、試してみることです。そのための鍵として、フランスの哲学者・自然学者・数学者であるデカルトは、さらにこんなことを言っています。
「(1)思索する時に、自分で納得した者を土台とすること。
 (2)どんな問題も小さく分けてみること。
 (3)単純なものから複雑なものへと順序を追うこと。
 (4)関連する事柄をすべて書きだし、全体の見通しを立てること。」と、私たちに豊かな知識、生き方を語っています。読書や、折々の出来事を通して、いにしえの人々の知恵を活かし、人生に豊かさを増してまいりましょう。



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