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アイデンティティー

菊地茂

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 本日は、永住許可申請とNPO法人設立認可申請に関するご相談をお受けいたします。

 今日は、金藤晃一先生の言葉のご紹介です。


 アイデンティティーという言葉があります。「自分が自分であるということ」という意味です。日本人はこれが育っていないとよく言われます。
 「あなたはどういう人ですか?」と問われれば、多くの日本人は「はい、会社員です」「主婦です」「カウンセラーです」と自分の職業等をあげるだろうと思います。しかし、それはあくまでも自分の役割であって、その人そのものではない。だからその役割が自分から無くなったとき、多くの人が深い喪失感を味わうようです。
 ある部長さんが、定年になる前は、毎年八百枚の年賀状をもらっていました。でも定年になった途端、百枚以下になった現実に遭遇して、「自分は一体何をしてきたんだ。自分って何だったんだ~」と落ち込んで、しばらく立ち上がれなかったそうです。その会社の部長であることだけが、その人のアイデンティティーになっていたゆえだろうと思います。
 今、日本人もアイデンティティーを確立する必要があるようです。役割を一旦外して自分を見つめることから始めたいものです。


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