仙台の行政書士より241125心のメッセージ
本日は、みやぎNPOプラザで開催いたします「心の障がい者への関わりに関するセミナー」でお話をさせていただきます。
今日は、長嶺由宇先生の言葉のご紹介です。
誰でも一度は、自分の声を録音したものを聞いたことがあるのではないでしょうか。そして「これって本当に自分の声?」と思われたことがあるのではないでしょうか。
音には直進性があるので、自分の発した声は、もし前方に声を跳ね返すものが何もなければ、自分の声は自分で聞けないことになります。それではなぜ自分の声が聞こえるのでしょう。それは、空気中にあるチリや水蒸気、壁などにぶつかって声が跳ね返ってくることと、「骨伝導」という現象があるためです。
骨伝導とは、読んで字のごとく、自分の声が頭蓋骨を伝わって鼓膜を振動させることです。この骨伝導の声は、自分にしか聞こえません。他者に聞こえるのは空気中を伝わっていく声だけです。骨の場合は、低い音をよく通す性質があるので、自分で聞く自分の声は、他者が自分で聞く自分の声、さらには録音した自分の声より低く聞こえるというわけです。したがって、普段聞いてる自分の声は、他者に認識されている声とは異なり、録音されたものの声が本当の自分の声ということになります。
録音された自分の声を、初めは受け入れられないことがあるかもしれません。しかし、これが自分の声だとしっかり認め、自分が聞いても心地よい声を目指していきたいものです。