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命をかけても 勇気を出して果たすべきことがある

菊地茂

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 今日は、中村芳子先生の言葉のご紹介です。


 2001年9月11日、アメリカ。ハイジャックされた飛行機はペンタゴン(アメリカ国防総省)をめざしていた。計画を知った乗客たちは、コックピットをテロリストから奪還することを決意、行動した。その結果飛行機は墜落したが、より大きな災害はまぬがれた。
 エステルはペルシャに住んでいたユダヤ人の孤児だったが、その美しさでアハシュエロス王(紀元前486年即位)の妃となる。王宮で暮らしていたが、ある日、ハマンという有力者がユダヤ人絶滅の計画を企て、すでに王の名でその命令を出したことを知らされる。
 従兄弟のモルデカイはエステルに「不思議な運命であなたが后(きさき)になったのは、今この時、民族の危機を救うためではなかったのか」と王の命令を変えてもらうように迫った。
 エステルはそれに応え、命をかけて行動し自分の民族を救った。
 平和な日本では「命をかけて」何かをするということは、ぴんとこないかもしれない。しかし今この時も、内戦やテロが起こっている国々で、日本人のジャーナリストやNPO職員、ボランティアワーカーが働いている。命がけで正しいと信じることをやっている。
 決断を迫られる時、正しいと信じる行動を選べる人間でありたい。


 「定めに反することではありますが、私は王のもとに参ります。このために死ななければならないのでしたら、死ぬ覚悟でおります」  エステル記4:16



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