仙台の行政書士より241124心のメッセージ
本日は午前中、NPO法人シャロームの会で運営しております、心の障がい者の方の就労支援施設カフェ・ギャラリー「太陽とオリーブ」に視察の方が来所されますので、当会の活動をご説明いたします。
また午後は、相続と建設業許可に関するご相談をそれぞれお受けいたします。
今日は金藤晃一先生の言葉のご紹介です。
電話が鳴りました。受話器を取ると悲鳴に近い女性の声でした。「これから死にます~!」。私が「もう少し聴かせていただけますか?」と申し上げると、今までの人生の壮絶なご苦労を涙ながらにお話し下さいました。最後にやはり自ら命を絶つと言われました。「ありがとうございました」と彼女が電話を切ろうとしたので、私は「そういうただ中で、今日教会に電話して下さったのはなぜですか?今までだって何度も死のうと思われたでしょうが、それにもかかわらず今日まで生きてこられた力はどこから来たのですか?」と言いました。すると数秒の沈黙の後「娘です~!」と嗚咽して答えられました。「娘がいたからここまでやってこれた、娘がいるから死ぬわけにはいかないと何度も自分に言い続けて今日までやってきたんです」と切々と語って下さいました。聴き続けていくうちに、ドンドン娘さんの話になっていきました。娘さんの将来のことを語りだした頃には、あの最初の悲壮感は影を潜めていました。
「今日死ぬつもりで電話したのですが、娘が嫁に行くまでは死ねませんね」と仰ったので、「かわいいお孫さんがおばあちゃんに会える日を待っていますよ」と申し上げると、「もう少しがんばってみます」と言われて電話を切られました。ホッとしました。
「死ぬしかない」という状況の中であっても、必ず希望はあるのだと思った瞬間でした。
マイベストプロ宮城 人との関わりを大切にする法律のプロ 行政書士 菊地 茂の取材記事はこちら!
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